2015年12月28日

1973年のピンボール

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講談社より¥442で発売中

<あらすじ>
僕たちの終章はピンボールで始まった
雨の匂い、古いスタン・ゲッツ、そしてピンボール……。青春の彷徨は、いま、終わりの時を迎える

さようなら、3フリッパーのスペースシップ。さようなら、ジェイズ・バー。双子の姉妹との<僕>の日々。女の温もりに沈む<鼠>の渇き。やがて来る1つの季節の終り――デビュー作『風の歌を聴け』で爽やかに80年代の文学を拓いた旗手が、ほろ苦い青春を描く3部作のうち、大いなる予感に満ちた第2弾。

講談社HPより引用)


まだまだ村上春樹ブームは続いています。

相変わらず独特な政界感が広がっていて、ふわふわしてつかみどころがないです。
特別な事件が起こるわけでもなく、ただの日常。

でも、鼠と僕のクールな関係は好きです。

「風の歌を聴け」と続けて読めばよかったのかな?
正直、違いが分からないです。

ここにもすでに村上作品の象徴となるようなフレーズが登場しているので、すべての作品は根底でが繋がっているのかもしれません。
村上春樹を理解するには、デビュー作から順に、なおかつ一気に読まないとわからない気がします。
それをやろうとするには、私にはだいぶ根気がいりそう。

絶対間に他の作家の作品が読みたくなりそうです(笑)
posted by みづき at 14:13| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月20日

西の魔女が死んだ

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新潮社より¥497で発売中

<あらすじ>
大好きなおばあちゃんは本物の魔女。生きる力も本物だった――。それからの物語「渡りの一日」併録。

中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも……。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。

新潮社HPより引用)


初梨木作品です

おばあちゃんが魔女という設定なのでファンタジーかと思い敬遠していたのですが、面白いと評判だったので読んでみました。

魔女といっても魔法でなんでも解決してくれるわけではありません。
むしろ、逆。
助言はするけど、自分の力で踏み出しなさいという力強いメッセージが込められています。

221ページというページ数もそうなのですが、中身も童話というか小学生向きなのかと思うくらい読みやすいです。

私も小さいころはおばあちゃん子だったので、まいを見ていて昔を思い出しました。
ほのぼのしていて、懐かしい。

これはまいと同年代の小中学生の女の子に読んでもらいたいですね。

もちろん、それ以外の世代でも楽しめると思います。
私も仕事に疲れたら、また読み返したいです。

それくらい癒しと力をもらえます。
芯が強いけど優しくて、でも茶目っ気のあるまいのおばあちゃんが大好きになりました。

続編も収められていますが、おばあちゃんと過ごしていたころのまいとは違っているような気がして、ちょっと違和感。
しかも、成長とはまた違う感じ。
本編であるおばあちゃんとのエピソードがほっこりしていて涙もでそうないい終わり方だったので、急なテイストの変化で戸惑いました。

本編は好きです
posted by みづき at 13:32| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月14日

彼女は存在しない

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幻冬舎より¥740で発売中

<あらすじ>
何者かに恋人を殺された香奈子。妹の異常行動を目撃した根本。次々と起こる凄惨な事件によって引き合わされた見知らぬ二人。ミステリ界注目の、若き天才・浦賀和宏が到達した衝撃の新領域!
幻冬舎HPより引用)


初めて読む作家さんです。
少しあらすじが足りていないので、裏表紙のあらすじを書き足しておきますと、
「平凡だが幸せな生活を謳歌していた香奈子の日常は、恋人・貴治がある日、突然、何者かに殺されたのを契機に狂い始める……。同じ頃妹の度重なる異常行動を目撃し、多重人格の疑いを強めていた根本。次々と発生する凄惨な事件が香奈子と根本も結びつけていく。その出会いが意味したものは――。」
とあります。

途中までは騙されないぞと気合を入れてミスリードせずに読もうとしていました。
けど、だんだんとボタンの掛け違えのような違和感が・・・。

最後に知らされる真相。
頭が混乱します。

どんでん返しがあってスカッとさせられたというよりは、お話しの重さで読後感はあまりよくないです。
悲劇の連鎖が続きます。

すべてを知ったうえでもう1度最初から読むと違ったこともわかるのかなぁと思いますが、あの苦しみをもう1度味わうのも辛いです。

中居君がおすすめしてたそうですが、こういった作品も読まれるんですね。
意外です。
posted by みづき at 17:30| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月13日

黄金のアデーレ 名画の帰還

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原題:WOMAN IN GOLD

2015年度作品/アメリカ・イギリス

<監督>
サイモン・カーティス

<製作総指揮>
ボブ・ワインスタイン
ハーヴェイ・ワインスタイン
クリスティーン・ランガン
ネギーン・ヤズディ
ロバート・ワラク
レン・ブラヴァトニック
エド・ウェザレッド
アラン・イェントープ
エド・ルービン
サイモン・カーティス
ティム・ジャクソン

<出演>
ヘレン・ミレン
ライアン・レイノルズ
ダニエル・ブリュール
ケイティ・ホームズ
タチアナ・マズラニー
マックス・アイアンズ
チャールズ・ダンス(「ドラキュラZERO」
エリザベス・マクガヴァン
ジョナサン・プライス

<あらすじ>
マリアはかつてオーストリアで裕福に暮らしていたが、第二次世界大戦下にナチスの迫害に遭い、アメリカに流れついて暮らしてきた。
ある時、マリアはクリムトの描いた叔母の肖像画がオーストリアにあることを知る。
知り合いの息子の弁護士のランディに依頼し、返還訴訟を求めるのだったが・・・。

<おすすめ度>
★★★★☆


実話を基にしたお話です。

残念ながら、無知な私はこの事実を知りませんでした。
そもそもクリムトすら知らなかったので、知っていたら何倍もこの作品を楽しめたのにと思います。

これが事実だとは思えないくらい、波乱万丈なマリアの生涯。

絵画のお話というよりは、ナチスの迫害と法廷闘争がメインですので、芸術に無頓着な私でも理解できました。

暗い過去を封印して生きてきたマリアが、凛とした態度で母国を相手に戦う姿はかっこよかったです。

過去にはひどい過ちを犯したとしても、それを正せることは素晴らしいことだと思います。

評判がいいからという単純な気持ちで観たのですが、とてもいい作品でした。
posted by みづき at 18:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月09日

砂の器(下)

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新潮社より¥810で発売中

<あらすじ>
拡大していく“闇”。新進芸術家の秘めた過去。今西刑事は真実にたどりつくのか?

善良この上ない元巡査を殺害した犯人は誰か? そして前衛劇団の俳優と女事務員殺しの犯人は? 今西刑事は東北地方の聞込み先で見かけた“ヌーボー・グループ”なる新進芸術家たちの動静を興味半分で見守るうちに断片的な事実が次第に脈絡を持ち始めたことに気付く……新進芸術家として栄光の座につこうとする青年の暗い過去を追う刑事の艱難辛苦を描く本格的推理長編である。

新潮社HPより引用)


下巻も一気に読みました。

この表紙はネタバレになってないかな?
ちょっと心配です(笑)

謎が一気に解決されていき、まさに執念の捜査が実を結んだといえる終わり方でした。

すべては刑事の今西目線でしか描かれていないので、犯人側の心理も知りたいところです。
背景にある戦後の混乱期を歯を食いしばって必死に生き延びてきたことを思うと、無事に解決してよかったという気持ちだけでは終われません。

トリックは書かれた時代を思うと、かなり斬新なアイデアだと思います。

映画がよかったらしいので、いつか見てみたいなぁと思いました。
posted by みづき at 19:23| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月03日

砂の器(上)

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新潮社より¥767で発売中

<あらすじ>
惨殺死体。被害者が残した謎の言葉〈カメダ〉。犯人と被害者を結ぶものは何か?

東京・蒲田駅の操車場で男の扼殺死体が発見された。被害者の東北訛りと“カメダ”という言葉を唯一つの手がかりとした必死の捜査も空しく捜査本部は解散するが、老練刑事の今西は他の事件の合間をぬって執拗に事件を追う。今西の寝食を忘れた捜査によって断片的だが貴重な事実が判明し始める。だが彼の努力を嘲笑するかのように第二、第三の殺人事件が発生する……。

新潮社HPより引用)


時代設定が少し昔ですが、難なく読めます。
今の時代と違い、刑事にとって情報はまさに足で稼ぐものだったんだと痛感させられます。
今の科学捜査とはえらい違いです。

昔、中居くん主演でドラマ化されているのは知っていました。
ちらっと見たことがある程度です。
むしろ、どの役を演じていたのか分からないくらい(笑)
読み終わったら1度見てみたいですね。

方言って奥が深いんですね。

松本清張の描く刑事って、深みがあって好きです。

わずかな手がかりを頼りに真相に近づいていく執念の捜査には読んでいるだけでも手に力は入って応援したくなります。

登場人物は出そろっていますが、下巻ではどんな繋がりが展開されるのか楽しみです
posted by みづき at 17:47| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする