2016年06月30日

三匹のおっさん

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文芸春秋より¥750で発売中

<あらすじ>
おっさん自警団、ご町内の悪を斬る!

還暦くらいでジジイの箱に蹴りこまれてたまるか! 武闘派2名と頭脳派1名のかつての悪ガキが自警団を結成。痛快冒険活劇です

還暦ぐらいでジジイの箱に蹴り込まれてたまるか、とかつての悪ガキ三人組が自警団を結成。剣道の達人・キヨ、柔道の達人・シゲ、機械いじりの達人の頭脳派・ノリ。ご近所に潜む悪を三匹が斬る! その活躍はやがてキヨの孫・祐希やノリの愛娘・早苗にも影響を与え……。痛快活劇シリーズ始動! 紹介・児玉清、解説・中江有里

文芸春秋HPより引用)


最近よく読んでる有川作品です。

自警団というのがちょうどいいですね。
悪を完全成敗するのではなく、自分たちのテリトリーから悪を守る三人のおっさんたち。
最強です。

連作短編集のように、各章で1つの事件を解決していきます。
事件にもひねりがあって面白いです。

ただ、ちょっと気になったのがキヨの孫の祐希の話し方。
反抗期なので根っからの悪ではないんだけど、言葉遣いなどが気になり、今時こんな子どもっている?なんて思ったり。
有川さんはいい人を描く天才なのですが、悪い人はちょっと苦手なんですかね?

お話の中で好きなのは三話のシゲさんの奥さんのお話。
結婚詐欺にひっかかりそうになるを止めるシゲさんがかっこよすぎです。
決して奥さんも気付つけずに解決させるなんて。
奥さんもシゲさんのこと見直したはずです。
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2016年06月06日

十二単を着た悪魔 源氏物語異聞

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幻冬舎より¥831で発売中

<あらすじ>
59もの会社から内定が出ぬまま大学を卒業した二流男の伊藤雷。それに比べ、弟は頭脳も容姿も超一流。ある日突然、『源氏物語』の世界にトリップしてしまった雷は、皇妃・弘徽殿女御と息子の一宮に出会う。一宮の弟こそが、全てが超一流の光源氏。雷は一宮に自分を重ね、光源氏を敵視する弘徽殿女御と手を組み暗躍を始めるが…。エンタメ超大作!!
(裏表紙より引用)


源氏物語を読んでいるとより一層楽しめるお話しです。

タイムスリップした先が平安時代ではなく、源氏物語の世界という面白いシチュエーション。
源氏物語の中でも脇役で終わっている弘徽殿女御にスポットを充てていて、新しい切り口で描く源氏物語。

弘徽殿女御が生まれてくる時代を間違えたできる女風に描かれています。
そういう解釈もあるのかと面白く読み進めました。

ただ、製薬会社が源氏物語の世界観をイメージしたイベントで配られる源氏物語のあらすじ集が詳しすぎることが気になります。

源氏物語の世界にタイムスリップした雷が頼りにするのが、そのあらすじ集。
あらすじを読んでこれから先に起こることを予想し、パーソナル陰陽師として弘徽殿女御に仕えるのですが、それはあらすじではなく源氏物語本編ではないかい?と突っ込みたくなるくらい。

そんなコンプレックスを抱えていた雷も途中からは自分の意志で生きていこうとしていく姿はたくましいです。

雷の若者言葉には違和感を覚えましたが(笑)、敬語すら使えなかった雷が、いつの間にか人を見定めて平安の世を渡り歩くようになれるんですね。
やっぱり環境が人を変えるんだとつくづく感じました。

そして、結末へ・・・。
私ならうれしさよりも、「マジか?!( ̄д ̄)」という感想が先に浮かびました(笑)
もう十分生きましたよ。

527ページと長めのお話しですが、一気に読めてしまいます。
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2016年05月23日

マリアビートル

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角川書店より¥802で発売中

<あらすじ>
物騒な奴らが再びやってきた! ノンストップエンターテインメント

酒浸りの元殺し屋「木村」。狡猾な中学生「王子」。腕利きの二人組「蜜柑」「檸檬」。運の悪い殺し屋「七尾」。物騒な奴らを乗せた新幹線は疾走する! 『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲。

角川書店HPより引用)


「グラスホッパー」に続く殺し屋のお話しだそうですが、すでに「グラスホッパー」の内容を覚えていません。

もともと記憶力が悪いので、特に印象がないと忘れてしまします。

けど、「グラスホッパー」を知らなくても問題なく読めます。

偶然なのか必然なのか同じ新幹線に乗り合わせた殺し屋たち。
「こんな新幹線は嫌だ〜」と鉄拳もいいそうなくらいの勢いです。

閉じ込められたはずの車内で起こる殺人。
誰が敵なのかすらわからずに疑心暗鬼になる状況。

次々と変わる場面についていくのが必死です。

トーマス好きの殺し屋とか、なかなか面白い設定もあるのですが、どうも王子が好きにはなれなかったです。
出番は少なかったけど、木村母も好きです(笑)

絶賛してる方が多い中、そこまで楽しめなかったのは残念です。
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2016年05月09日

マスカレード・ホテル

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集英社より¥820で発売中

<あらすじ>
都内で起きた不可解な連続殺人事件。次の犯行現場としてあるホテルが浮上、ターゲットも容疑者も不明のまま、警察は潜入捜査を決定する。東野圭吾の最高に華麗な長編ミステリ! 新シリーズ、スタート。
集英社HPより引用)


これだけではあらすじがわかりにくいので、裏表紙を転記しておくと・・・。
都内で起きた不可解な連続殺人事件。容疑者もターゲットも不明。残された暗号から判明したのは、次の犯行場所が一流ホテル・コルシア東京ということのみ。若き刑事・新田浩介は、ホテルマンに化けて潜入捜査に就くことを命じられる。彼を教育するのは、女性フロントクラークの山岸尚美。次から次へと怪しげな客たちが訪れる中、二人は真相に辿り着けるのか!?いま幕が開く傑作新シリーズ。
とあります。

ちょっと無理やりのある設定かなと思いつつも、のめりこみました。
刑事が潜入捜査で、実際の接客までさせられるなんて、ちょっと非現実的ですよね。

けど、そこは東野さん。
事件の真相も気になるし、尚美のホテルマンとしての振る舞いにも感心させられるしで、読む手が止まりませんでした。

確かに超がつくほどの一流ホテルは接客は全然違いますよね。
それ以外のホテルは、全部一緒。
今度は奮発していいホテル泊まってみようかなぁと思ったり(笑)

尚美の接客は、サービス業の鏡ですよね。
ホテルマンも刑事並みの洞察力を持っていて、瞬時に目の前のお客様のために最良の判断を下す。
人が好きでないとこなせない仕事かもしれません。

尚美と新田のコンビも最初は衝突しあいつつも、お互いの仕事を尊敬しあい、理解していくさまは見ていて気持ちよかったです。
変に恋愛に走らなかったのもよかったです。

いろんなところに伏線が張られていて、それが最後に一気につながるのはお見事。

肝心の事件は思わぬ真相でしたが、引っかかっていた部分ではあったんですよね。
それが真相につながり、納得。
ただ、動機も事情も理解するけど、ここまで手の込んだ事件を起こさなくても・・・なんて言ったら、元も子もないね。
posted by みづき at 20:21| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月01日

Another(下)

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角川書店より¥720で発売中

<あらすじ>
不思議な美少女・見崎鳴とともに謎を追う恒一。だが核心に迫れないまま“現象”は続いてゆく。そして夏休み、運命のクラス合宿で彼らを待ち受ける真実とは!? ゼロ年代の幕引きを飾った本格ホラー、驚愕の完結編。
角川書店HPより引用)


完結の下巻です。

ラストの真相が明かされてからの展開は、続きを読みたい一心でページをめくっていました。
まさか・・・というラストでした。
全く疑っていなかったので。

ただ、気にはなっていた存在ではありましたが、見抜けなかったですね。
アニメではどのように描かれているのでしょう?

ただ、冷静になって考えてみると、呪いを断ち切ったわけではないですよね。
今年の災厄が終わっただけであって、来年はまた繰り返されるかもしれないと思うと、すっきりしないです。

ただ、こんなクラスはいやだ。(←鉄拳のネタでありそうですね。)
自分が三年三組のクラスメイトになって、不可思議な現象を教えられて、納得できる自信がありません。
絶対町から逃げ出します(笑)

似たような小説を読んだことあるなぁと考えていたら、「冷たい校舎の時は止まる」に似ていますね。
posted by みづき at 20:02| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月22日

Another(上)

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角川書店より¥720で発売中

<あらすじ>
夜見山北中学三年三組に転校してきた榊原恒一は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。同級生で不思議な存在感を放つ美少女ミサキ・メイに惹かれ、接触を試みる恒一だが、謎はいっそう深まるばかり。そんな中、クラス委員長の桜木が悲惨な死を遂げた!
この“世界”ではいったい何が起きているのか!?いまだかつてない恐怖と謎が読者を魅了する。名手・綾辻行人の新たな代表作となった超本格ホラー。
(裏表紙より引用)


「殺人鬼」を思い起こす綾辻作品です。

学園ホラーというか独特な世界観が広がっています。

設定としてはあり得ないとは思いつつも先が気になります。
クラスに隠された秘密をやたら引っ張られてだれ気味でしたが、ようやく最後に明かされます。

「ふ〜ん」

としか言えないです(笑)
この後、どうなっていくのか下巻を読んでみます。

全体的には中高生向きかな?
posted by みづき at 16:45| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月16日

図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1)

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角川書店より¥720で発売中

<あらすじ>
2019年。公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる『メディア良化法』の成立から30年。日本はメディア良化委員会と図書隊が抗争を繰り広げていた。笠原郁は、図書特殊部隊に配属されるが……。
角川書店HPより引用)


映画化もされていますが、観れていません。
というか、途中で挫折しました。

独特なルールが存在する世界でのお話しなので、最初は理解するのに時間がかかりました。
やはり、先に本を読んだ方が分かりやすいかも。

でも、キャストは頭に入っていたので、読んでいるときは完ぺきに頭の中は岡田君と榮倉奈々ちゃんでした
これもナイスキャスティングですね。

登場人物のキャラクターもそれぞれに面白いです。

かなりエンターテイメント性の高い内容です。

郁の暴走っぷりや図書隊の活躍もいいのですが、やはり堂上教官とのやりとりが好きです
読んでいてこっちまで恥ずかしくなるくらい初々しい二人。

自由に本が読めるということに感謝しながら、続編も読みます

作品中のような世の中になりませんように。
posted by みづき at 14:17| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月10日

カラフル

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文芸春秋より¥550で発売中

<あらすじ>
不朽の名作が、ついに文庫化!

生前の罪で輪廻サイクルから外されたぼく。だが天使業界の抽選に当たり、自殺を図った少年の体へホームステイ。新生活が始まった

「おめでとうございます、抽選に当たりました!」生前の罪により、輪廻のサイクルから外されていた僕の魂は、天使業界の抽選によって再挑戦のチャンスを得た。それは、自殺を図った少年、真の体にホームステイし、自分の罪を思い出さなければならない修行だった。天使のガイドのもと、真として過ごすうちに、僕は家族や友人の欠点が見えてくるようになって……。深刻なテーマを、森さんならではのユーモアで包み、あたたかくホロリとさせる不朽の名作、ついに文庫で登場です。

文芸春秋HPより引用)


初めての森作品です。

249ページとても読みやすかったです。
主人公と同じ世代の子供達でも十分読める内容です。
むしろ、その世代に向けて書かれているのかも。
ぜひ、中学生に読んでほしい作品です。

他の角度からも物事を捉えることでまた違って見えてくる景色もあります。
一人で悩まないでというメッセージが強く伝わってきます。
「カラフル」っていうタイトルもいいですね。

映画化もされているそうです。
お母さん役が解説も書かれている阿川佐和子さんだそうです。
適役ですね。
観てみたいです。
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2016年04月05日

まほろ駅前多田便利軒

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文芸春秋より¥604で発売中

第135回直木賞受賞

<あらすじ>
痛快でやがて切ない便利屋ものがたり。直木賞受賞作!

ペットの世話・塾の送り迎え代行・納屋の整理・恋人のふり−−そんな仕事のはずだった。元同級生の多田・行天がくりひろげる日常と冒険

まほろ市は東京のはずれに位置する都南西部最大の町。駅前で便利屋を営む多田啓介のもとに高校時代の同級生・行天春彦がころがりこんだ。ペットあずかりに塾の送迎、納屋の整理etc.−−ありふれた依頼のはずがこのコンビにかかると何故かきな臭い状況に。多田・行天の魅力全開の第135回直木賞受賞作。解説・鴻巣友季子

文芸春秋HPより引用)


映画は先に観ました。
なので、完全に多田と行天のイメージは瑛太と松田龍平で読み進めました。
先入観ありきですが、いいキャスティングですね。
作品のイメージとすごく合っていると思いました。

映画もこの二人のゆるさが反映されてたと思います。
ストーリーは覚えていないところもありましたが、雰囲気はとても覚えています。

原作でも掛け合いが面白いです。
ゆるいのに、熱くて根はまじめ。

二人が背負っている重い過去もだんだんと明らかにされていきます。
決してさらっと読める作品ではないですが、読後感はいいです。

続編も出ているので、また読んでみたいな
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2016年03月23日

県庁おもてなし課

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角川書店より¥761で発売中

<あらすじ>
ふるさとに恋する観光小説!

とある県庁に生まれた新部署「おもてなし課」。若手職員・掛水は、地方振興企画の手始めに、人気作家に観光特使を依頼するが、しかし……!? お役所仕事と民間感覚の狭間で揺れる掛水の奮闘が始まった!

角川書店HPより引用)


映画化されたのは知っていますが、観ていません。
けど、キャストは頭の中に入っていて、掛水くんは錦戸亮くんのイメージで読んでいました。
多紀ちゃんは堀北真希ちゃんとは違うような・・・。

有川さんって高知県出身なんですね。
この作品を読んで初めて知りました。
「阪急電車」を書かれているし、関西の方かと思っていました。

高知県を舞台に描かれています。
実際に高知県には「おもてなし課」があるそうですが、実際のお仕事内容は異なるそうです。

高知には行ったことありますが、確かに観光の目玉って少ないですよね。
県内が広いのに交通インフラが整っていなくて不便だったり・・・。

まさにこの通りに観光産業に力を入れればいいのにと思うほど、内容はしっかりしています。
ノンフィクションかと思うくらい。

地元愛にあふれる人々や、お役所感覚の抜けきれない県庁職員、そこに加わる若いパワー。
紆余曲折しながらもみんなが一丸となってプロジェクトを成功させようと頑張る姿に、こっちまで元気をもらえました。
まるで自分もチームの一員になったような気にさせてくれました。

恋愛要素はちょっと余計かな?と思いつつも、お話しをほのぼのとさせてくれてはいました。
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2016年03月12日

ブレイブ・ストーリー(上)

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角川書店より¥720で発売中

<あらすじ>
僕は運命を変えてみせる――。勇気と感動の冒険ファンタジー、ついに文庫化

亘はテレビゲームが大好きな普通の小学5年生。不意に持ち上がった両親の離婚話に、ワタルはこれまでの平穏な毎日を取り戻し、運命を変えるため、幻界〈ヴィジョン〉へと旅立つ。感動の長編ファンタジー!

角川書店HPより引用)


やってしまいました
これ、3巻セットなんですね(笑)
買うときに気付かずに(おそらく、中・下巻は隣になかったはず・・・)、上巻のみ購入してしまいました。

そして、最後まで読んで中巻へつづくの文字を見て、3巻ものだということに気付きました(笑)

慌てて本屋に行ったのですが、やはり中・下巻は売り切れていた様でありませんでした。
なので、続きを読むのはしばらくお預け。

上巻のストーリーを忘れてしまいそうですが、ちょうど冒険が始まったあたりなので大丈夫そうです。
上巻はほぼ現実世界のお話しでしたからね。
子供も読める内容だとは思うのですが、大人の事情とかも出てきて、子供にとっては複雑ですよね。

ファンタジーは普段読まないのですが、宮部さんの作品なので気になっていました。
これからどんな展開になるのか楽しみです。
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2016年03月04日

ロシア幽霊軍艦事件―名探偵 御手洗潔―

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新潮社より¥724で発売中

<あらすじ>
湖から一夜で消えた軍艦。秘されたロマノフ朝の謎。

箱根、富士屋ホテルに飾られていた一枚の写真。そこには1919年夏に突如芦ノ湖に現れた帝政ロシアの軍艦が写っていた。四方を山に囲まれた軍艦はしかし、一夜にして姿を消す。巨大軍艦はいかにして“密室”から脱したのか。その消失の裏にはロマノフ王朝最後の皇女・アナスタシアと日本を巡る壮大な謎が隠されていた――。御手洗潔が解き明かす、時空を超えた世紀のミステリー。

新潮社HPより引用)


久しぶりの島田作品です。

めちゃくちゃ面白くてドハマりして一気に読みました

あわや、歴史的事実として認識してしまいそう(笑)
歴史好きな方からすれば突っ込みどころ満載なのかもしれませんが、何も知らない私にとっては説得力がありました。

スケールが大きすぎるのですが、圧倒的な筆力で呑み込まれました。
歴史的背景を知らないので、読み終わった後にウィキペディアでちゃっかり調べましたけど(笑)

トリックがすごいとうよりも、この壮大な物語を思いついたことが素晴らしい
もちろん悲しい物語でもあるのですけれど。

構成もいいし、この謎を解くのが御手洗であるのもちょうどいいキャラで、すべてがぴったりと合っています。

ないとはわかっていても、富士屋ホテルに行きたくなります。

久しぶりに読んでいて興奮した作品でした。
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2016年02月29日

閉鎖病棟

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新潮社より¥637で発売中

<あらすじ>
とある精神科病棟。重い過去を引きずり、家族や世間から疎まれ遠ざけられながらも、明るく生きようとする患者たち。その日常を破ったのは、ある殺人事件だった……。彼を犯行へと駆り立てたものは何か? その理由を知る者たちは――。現役精神科医の作者が、病院の内部を患者の視点から描く。淡々としつつ優しさに溢れる語り口、感涙を誘う結末が絶賛を浴びた。山本周五郎賞受賞作。
新潮社HPより引用)


初めての読む作家さんです。
あらすじにも紹介がある通り、現役の精神科医なんですね。

お話も精神科が舞台です。
少し重たいせいか、読むペースが落ちてしまいました。

事件性はあるものの、描かれている日常は現場そのものなんでしょうね。
精神科にはさまざまな患者さんがいて、それぞれに抱えている問題も異なります。

最初はとっつきにくいなぁと思っていました。
殺人事件なんていつ起こるの?と思いながら読み進めて行くと、ようやく中盤を過ぎたころに起こり、さらに悲しい展開に・・・。

事件の展開にも涙しましたが、やはり印象的なのは普段の病棟の生活でした。
皆さんが生きている日常の中にささやかな幸せを見つけていて、毎日を素直に生きていて・・・。
毎日を楽しむには心のゆとりが必要なのかもしれません。
posted by みづき at 19:46| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月19日

コールドゲーム

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新潮社より¥724で発売中

<あらすじ>
『ぼくのたいせつなものをうばった君へ 君のたいせつなものをうばいに行くよ』突然の脅迫メールが、中学時代のイジメへの復讐を告げた。

高3の夏、復讐は突然はじまった。中2時代のクラスメートが、一人また一人と襲われていく……。犯行予告からトロ吉が浮び上がる。4年前、クラス中のイジメの標的だったトロ吉こと廣吉。だが、転校したトロ吉の行方は誰も知らなかった。光也たち有志は、「北中防衛隊」をつくり、トロ吉を捜しはじめるのだが――。やるせない真実、驚愕の結末。高3の終らない夏休みを描く青春ミステリ。

新潮社HPより引用)


久しぶりの荻原作品です。

私の印象では、「メリーゴーランド」「神様からひとの言」のような日常を面白く描いていて作品と「噂」のような事件性のお話しとどちらのジャンルでも楽しませてくれる作家さんです。

今回は後者の事件性のあるお話。

しかもテーマはいじめ。
ちょっと重たいです。

そして、誰にでも心当たりはある内容。
読んでいて心が痛くなります。

無視やからかいなど、いじめているという意識が低いものでも、された側にとっては立派ないじめ。
傍観していてもいじめ。

途中、かつてのクラスメイトがようやく自分の罪の重さに気付きます。

でも、いじめを受けた側にとっては、大きな傷となって残っているんですよね。

若さゆえの痛々しさもリアルに描かれています。
ハードボイルドなお話しも出てきますが、最後は悲しい結末が待っていました。
もっとスカッと終わってくれるものかと思いきや、読後感はよくありません。

それは作家さんの力不足というよりも、テーマの重さゆえかと思います。
posted by みづき at 15:54| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月10日

時生

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講談社より¥831で発売中

<あらすじ>
「あの子に訊きたい。生まれてきてよかった?」
悩む妻に夫が語る、過去からの伝言

不治の病を患う息子に最期のときが訪れつつあるとき、宮本拓実は妻に、20年以上前に出会った少年との想い出を語りはじめる。どうしようもない若者だった拓実は、「トキオ」と名乗る少年と共に、謎を残して消えた恋人・千鶴の行方を追った――。過去、現在、未来が交錯するベストセラー作家の集大成作品。

講談社HPより引用)


久しぶりの東野作品

読み進めて行って・・・。
あれ?思っていた展開と違う。

子供がタイムスリップして若き頃の父親に出会うお話しです。
よくあるシチュエーションですね。

ぐうたらな若き父親の姿を見て、心を入れ替えさせるのかと思いきや。
ハードボイルドな展開に驚き。

それが後半で急展開。
一気に涙腺が緩みました。

なのに、涙で終わらないのがいいところ。
最後の一行でピシッと締めてくれました。

本当に一冊の中でいろんな感情が出てきます。
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2016年02月01日

幻夜

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集英社より¥1036で発売中

<あらすじ>
幻の夜を行く男と女。息もつかせぬ傑作長編!
阪神淡路大震災の直後に、出会った男と女。男が犯した殺人を知る女は、彼を徹底的に利用し、野心を実現していく。だが彼女にも恐るべき秘密が――。名作『白夜行』の興奮が再び!(解説/黒川博行)

集英社HPより引用)


「白夜行」の続編という触れ込みで読んでみた作品。
「白夜行」を読んでから数年が経過しているのですが、最後まで読んでもどこが続編かわからない始末(笑)
解説を読んですべてを理解しました。

その時の恐ろしさといったら・・・。
自分の鈍感さにも驚きましたが(笑)

779ページもあるのですが、あっという間に読破しました。

すべての謎を明かそうとしないのがいいですね。
想像しながら、いい余韻に浸れます。

美冬の悪女っぷりはどんどんエスカレートしていき、もはやモンスター。
同情すらできないかも。
どこでこんない性悪女に成り替わってしまったのでしょう?
生い立ちや環境がそうさせたのでしょうか?

恵まれた美貌やキレる頭をもっと他に活かせたはずなのに・・・と悔やまれて仕方ありません。

ここまで自分の思い通りに操れてしまうと、最終的には何が目標なんだかわからなくなってきます。
生きるために罪を犯していたはずが、だんだんと罪悪感もなくなり、平然と罪を重ねていく姿が恐ろしい。

もう1度白夜行が読みたくなりました。
posted by みづき at 11:29| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月27日

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)

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新潮社より¥724で発売中

第21回谷崎潤一郎賞受賞

<あらすじ>
孤独を恐れぬムラカミの登場人物の魅力に触れると、クリント・イーストウッドさえサラリーマンのようにみえてくる。(Wendy Lesser,EXPRESS)

〈私〉の意識の核に思考回路を組み込んだ老博士と再会した〈私〉は、回路の秘密を聞いて愕然とする。私の知らない内に世界は始まり、知らない内に終わろうとしているのだ。残された時間はわずか。〈私〉の行く先は永遠の生か、それとも死か? そして又、〔世界の終り〕の街から〈僕〉は脱出できるのか? 同時進行する二つの物語を結ぶ、意外な結末。村上春樹のメッセージが、君に届くか!?

新潮社HPより引用)


完結編です。

村上さんは言いたいことをかなり回りくどく伝えてきますね(笑)

2つの異世界が今度ははっきりとリンクしてきました。
いいところで終わってしまったので、もう少し続きを描いてくれればという気もしますが。

生きていく上で大切なもの、人間の真の姿を教えてくれた気がします。

ひとまず私の中でのブームは終了。
頭使いすぎたなぁ・・・。
読むペースも落ちちゃったし。
posted by みづき at 11:57| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月13日

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)

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新潮社より¥810で発売中

第21回谷崎潤一郎賞受賞

<あらすじ>
幻想と冒険の物語。ムラカミワールドの出発点。

高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。

新潮社HPより引用)


しばらく続いていた村上春樹ブームもこれにて一旦終了です。

慣れてきたせいなのか相性がよかったのか分かりませんが、まだ読みやすい作品でした。

2つの世界が交互に描かれています。
一見、関係のない異なる2つの世界が、読み進めて行くうちに共通点が出てきます。
今後、この世界がどう関わり合いを持っていくのか気になります。

「ハードボイルドは現代で、世界の終りは夢物語?」なんて甘い考えをしていたら、いきなり出鼻をくじかれます(笑)
相変わらず、急な展開ばかり起こっています。
posted by みづき at 15:25| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月28日

1973年のピンボール

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講談社より¥442で発売中

<あらすじ>
僕たちの終章はピンボールで始まった
雨の匂い、古いスタン・ゲッツ、そしてピンボール……。青春の彷徨は、いま、終わりの時を迎える

さようなら、3フリッパーのスペースシップ。さようなら、ジェイズ・バー。双子の姉妹との<僕>の日々。女の温もりに沈む<鼠>の渇き。やがて来る1つの季節の終り――デビュー作『風の歌を聴け』で爽やかに80年代の文学を拓いた旗手が、ほろ苦い青春を描く3部作のうち、大いなる予感に満ちた第2弾。

講談社HPより引用)


まだまだ村上春樹ブームは続いています。

相変わらず独特な政界感が広がっていて、ふわふわしてつかみどころがないです。
特別な事件が起こるわけでもなく、ただの日常。

でも、鼠と僕のクールな関係は好きです。

「風の歌を聴け」と続けて読めばよかったのかな?
正直、違いが分からないです。

ここにもすでに村上作品の象徴となるようなフレーズが登場しているので、すべての作品は根底でが繋がっているのかもしれません。
村上春樹を理解するには、デビュー作から順に、なおかつ一気に読まないとわからない気がします。
それをやろうとするには、私にはだいぶ根気がいりそう。

絶対間に他の作家の作品が読みたくなりそうです(笑)
posted by みづき at 14:13| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月20日

西の魔女が死んだ

125332[1].jpg

新潮社より¥497で発売中

<あらすじ>
大好きなおばあちゃんは本物の魔女。生きる力も本物だった――。それからの物語「渡りの一日」併録。

中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも……。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。

新潮社HPより引用)


初梨木作品です

おばあちゃんが魔女という設定なのでファンタジーかと思い敬遠していたのですが、面白いと評判だったので読んでみました。

魔女といっても魔法でなんでも解決してくれるわけではありません。
むしろ、逆。
助言はするけど、自分の力で踏み出しなさいという力強いメッセージが込められています。

221ページというページ数もそうなのですが、中身も童話というか小学生向きなのかと思うくらい読みやすいです。

私も小さいころはおばあちゃん子だったので、まいを見ていて昔を思い出しました。
ほのぼのしていて、懐かしい。

これはまいと同年代の小中学生の女の子に読んでもらいたいですね。

もちろん、それ以外の世代でも楽しめると思います。
私も仕事に疲れたら、また読み返したいです。

それくらい癒しと力をもらえます。
芯が強いけど優しくて、でも茶目っ気のあるまいのおばあちゃんが大好きになりました。

続編も収められていますが、おばあちゃんと過ごしていたころのまいとは違っているような気がして、ちょっと違和感。
しかも、成長とはまた違う感じ。
本編であるおばあちゃんとのエピソードがほっこりしていて涙もでそうないい終わり方だったので、急なテイストの変化で戸惑いました。

本編は好きです
posted by みづき at 13:32| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする