2017年04月20日

熱球

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新潮社より¥594で発売中

<あらすじ>
僕たちのマウンドは、僕たち自身の中にある。共感必至の長編! 人生に、コールドゲームはないのだから――。

甲子園に憧れていた。予選を勝ち進んだ。でも、決勝戦前夜の悲劇が僕と仲間たちの夢を断ち切った。二十年後、三十八歳になった僕は一人娘を連れて故郷に帰ってきた。仲間と再会した。忘れようとしていた悲劇と向き合った。懐かしいグラウンドでは、後輩たちが、あの頃の僕らと同じように白球を追っていた。僕も、もう一度、マウンドに立てるだろうか――。おとなの再出発を描く長編。

新潮社HPより引用)


甲子園が好きで、特に夏は毎年楽しみにしています。
残念ながら母校はへっぽこ野球部なので、甲子園なんて夢のまた夢です。
いつか級友たちとアルプスで再会するのが夢なのですが、まだ叶っていません(笑)

タイトルとは程遠く、キラキラした高校球児ものではありません。
かつて高校球児だったおじさんのお話しです。

とてもリアリティのある内容でした。
きっと甲子園を夢見る球児たちには、この手のドラマは絶対持っていると思います。
まぁ、本の内容は少し重かったですけれど。

青春っていうほど甘酸っぱくもなくて、過去に囚われて故郷から逃げている主人公。
40歳を目前にして、家族、仕事、親、故郷と真剣に向き合おうとしています。

最後のジンブーの弔辞に感動です。
posted by みづき at 20:47| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月15日

八日目の蝉

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中央公論新社より¥637で発売中

<あらすじ>
逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか……。心ゆさぶるラストまで息もつがせぬ傑作長編。第二回中央公論文芸賞受賞作。
中央公論新社HPより引用)


ドラマと映画を先に観ましたが、強烈に印象に残っている作品です。
珍しく結末まで覚えているので、新鮮さはありませんでしたが、それでもハラハラしながら希和子と薫の逃亡劇を読んでいました。

大きく分けて2つの視点からの物語から成り立っています。
前半は希和子が不倫相手の乳児を誘拐して逃亡するお話。
後半はその誘拐された子が大きくなってからのお話。

希和子の視点で描かれている分、どうしても希和子を応援したくなります。
自分勝手だとは思いますが、立派に薫の母親であり続けました。
母性や母親とは何かということを問いかけています。

感動したというよりも、衝撃的でした。

女が強いというより、出てくる男がだらしなさすしぎます。

母親になってから読むとまた印象が変わるのかな?

小豆島というとこの作品を思いだすようにまでなってしまいました。
いつか行ってみたいと思いますが、作品に引きずられて暗い旅になってしまいそう・・・。
posted by みづき at 12:43| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月03日

王妃の館(下)

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集英社より¥669で発売中

<あらすじ>
涙と笑いの人生ツアー、ついに決着へ!
愛人と別れたうえリストラされたOL。人気作家とその担当編集者。心中を目論む老夫婦。カード詐欺師の夫婦…。ルイ14世の秘話を織り込んで、親子の愛が、夫婦の愛がホロリとさせる珍道中の物語。

集英社HPより引用)


ドタバタ喜劇の下巻。

裏表紙には、
ひと癖もふた癖もある「光」と「影」のツアーメンバーたちは、ドタバタ騒ぎとニアミスをくりかえしながらも、それぞれのパリの旅を楽しんでいた――かに思えたが、ついにツアーの二重売りがバレそうになって、さあ大変。さらに「王妃の館」に秘められた太陽王・ルイ十四世の愛の行方をからめて、物語は十七世紀と現代とを縦横無尽に駆けめぐる。思いっきり笑って泣いて、ついに感動の大団円。
とあります。

大団円。
まさにその一言に尽きると思います。

宝塚で出演者一同が手を取り合って大階段を下りてくるさまが目に浮かびます(笑)
宝塚で舞台化という意外性もあって、映画よりもそちらに興味を惹かれました。

それぞれのツアー参加者が絡み合って新たな作用をもたらしていました。

クレヨンが素敵なんだけど、終始私の頭の中にはクリス松村さんが(笑)

いろんな悩みや思いをを抱えなが旅をするからこそ、帰ったときに成長できるんだなぁと痛感させられました。
グルメだ買い物だと自己満足な旅をしている自分とは大違い。

読んでいるだけでパリを旅しているかのような気分になれました。

旅の非日常性とをうまくかけ合わせた作品でした。
posted by みづき at 19:54| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月21日

王妃の館(上)

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集英社より¥734で発売中

<あらすじ>
思いっきり笑えて泣ける、人情巨編!
150万円の贅沢三昧ツアーと、19万8千円の格安ツアー。対照的な二つのツアー客を、パリの超高級ホテルに同宿させる!? 倒産寸前の旅行会社が企てた、“料金二重取りツアー”のゆくえは…。

集英社HPより引用)


意外なことに初浅田作品でしょうか?
もはや記憶がありません。

裏表紙には、
パリはヴォージュ広場の片隅にたたずむ、ルイ十四世が寵姫のために建てたという「王妃の館」。今は、一見の客は決して泊めない、パリ随一の敷居の高さを誇る超高級ホテルとなっているこのシャトーに、なぜか二組のワケあり日本人ツアーが同宿することになった。しかも、倒産寸前の旅行代理店の策略で、客室を昼と夜とでダブル・ブッキングされて……。ぶっちぎりの笑いと涙満載の傑作人情巨編。
とあります。

映画化されたようで、帯には出演者と関係図が写真入りで紹介されていたので、たくさんのキャラがいますけど、想像しながら読めたのでわりと頭に入ってきやすかったです。

タイトルからしてお堅そうなお話しを想像しますが、中身は真逆でドタバタコメディ(笑)

〇〇〇くらぶのような自転車操業の旅行代理店が考え出した苦肉の策は、一つの部屋を二つのツアーで共有するダブルブッキングツアー。
けれど、一旦現金を集めたところで来月にはこのツアーの支払いが待っているので、結局この代理店がつぶれるのは時間の問題という点が一つ。
それに、ネガツアーもポジツアーもこの料金なら安いのでは?と、いきなり物語に水を差すような疑問を浮かべながら読み始めました。

でも、問題はツアー内容じゃなかった(笑)

それをはるかに凌駕する一癖も二癖もあるツアー参加者たち。
それに、ルイ14世の物語まで絡んできて、ドタバタさは上巻からMAXに。

唯一のまともなキャラは、ネガツアーの添乗員の戸川だけ。
なのに、役に立たない〜(笑)

映画もですが、宝塚でも演じられた演目と知って、宝塚デビューしたくなりました
posted by みづき at 17:50| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月05日

名もなき毒

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文芸春秋より¥918で発売中

第41回吉川英治文学賞受賞

<あらすじ>
世界は毒に満ちている。かくも無力な私たちの中にさえ

今多コンツェルン広報室に雇われたアルバイトの原田いずみは、質の悪いトラブルメーカーだった。解雇された彼女の連絡窓口となった杉村三郎は、経歴詐称とクレーマーぶりに振り回される。折しも街では無差別と思しき連続毒殺事件が注目を集めていた。人の心の陥穽を圧倒的な筆致で描く吉川英治文学賞受賞作。解説・杉江松恋

文芸春秋HPより引用)


宮部作品がここ最近多くなっていますが、読む順番を間違えました
こちらは、杉村三郎シリーズの2作目だそうです。
ストーリー自体に前作からの影響はほぼないので、問題なく読み進められました。

主人公の杉村三郎は大企業の娘との結婚で逆玉にのるも、まったく野心のない人畜無害な男。
人当たりも良くお人好しな主人公が周囲の事件に巻き込まれて行くお話。

以前にドラマ化され、小泉孝太郎さんが三郎役だったと聞き納得(笑)

三郎の職場で問題を起こすのが、アルバイトの原田いずみ。
ただ、こういう人いるよね〜。

毒は目に見えないからこそ、自分自身が侵されていても気付かないのかもしれません。
原田いずみだって、自分の振る舞いの原因が何かもわからず、衝動的な行動なんだと思います。

非常にリアリティのある作品で面白かったです。

取りあえず、第一作目から読んでみます。
posted by みづき at 22:02| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月02日

精霊の守り人

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新潮社より¥637で発売中

<あらすじ>
老練な女用心棒バルサは、新ヨゴ皇国の二ノ妃から皇子チャグムを託される。精霊の卵を宿した息子を疎み、父帝が差し向けてくる刺客や、異界の魔物から幼いチャグムを守るため、バルサは身体を張って戦い続ける。建国神話の秘密、先住民の伝承など文化人類学者らしい緻密な世界構築が評判を呼び、数多くの受賞歴を誇るロングセラーがついに文庫化。痛快で新しい冒険シリーズが今始まる。
新潮社HPより引用)


ついにこのシリーズに手を出してしまいました。

綾瀬はるかちゃん主演でドラマ化されるのは知っていたのですが、放送には間に合わず観れませんでした。
いつか再放送されることを願いつつ・・・。

ファンタジーものなのはあまり読まないのですが、これは作者が児童文学者ということもあり、非常に分かりやすく書かれていて大人でも楽しめる作品でした。
そもそもあとがきで子供向けに書かれたことを知りました。
それくらい違和感はなかったです。

いろんな国の名前や文化などは出てきますが、しっかりとした世界観が作られた中でのお話しなので、まったく展開もぶれず混乱なく最後まで楽しめました。

妙齢の女性が主人公というのも珍しいのかも。
用心棒としての強さを持ち合わせながら、繊細さや優しさもあり、無敵すぎないところがちょうどいいです。

バルサの成長が楽しみなので、もちろん2作目も読みます
が、積読本が多いので、いつになるのか分かりませんが。
posted by みづき at 11:45| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月20日

今夜は眠れない

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角川書店より¥562で発売中

<あらすじ>
家族の絆を僕が取り戻す!

中学一年でサッカー部の僕、両親は結婚15年目、ごく普通の平和な我が家に、謎の人物が5億もの財産を母さんに遺贈したことで、生活が一変。家族の絆を取り戻すため、僕は親友の島崎と、真相究明に乗り出す。

角川書店HPより引用)


まさに眠れないので、夜中に記事を書いています。

中学生とは思えないほど冷静沈着な男の子が、親友とともに巻き込まれた不可思議な事件を解決していく物語。

あらすじをよく読みもしないで読み始めたものですから、最初はいきなりもらった5億をめぐって巻き起こるトラブルものかと思いきや、行きついた先には思いもよらなかった結末が待っていました。
お金の話ではなく、家族のお話です。

スケールの大きさとは違って、サクッと読めてしまします。

大事な部分が省略されていたり都合よく展開していく辺りは物足りなさがありますが、謎解きものではなく読み物として味わえばいいのかと思います。

宝くじ当たらないかぁ?と常に思っていますが(笑)、急にまとまったお金が手元に入ってくる怖さを知りました。

お金と女は恐ろしいですね。
posted by みづき at 00:54| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月15日

舟を編む

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光文社より¥669で発売中

<あらすじ>
出版社の営業部員・馬締光也は、言葉への鋭いセンスを買われ、辞書編集部に引き抜かれた。新しい辞書『大渡海』の完成に向け、彼と編集部の面々の長い長い旅が始まる。定年間近のベテラン編集者。日本語研究に人生を捧げる老学者。辞書作りに情熱を持ち始める同僚たち。そして馬締がついに出会った運命の女性。不器用な人々の思いが胸を打つ本屋大賞受賞作!
光文社HPより引用)


映画が話題となってから数年。
ようやく原作を読むことができました。
ちなみに映画は観ていません。

じっくりと味わって読みたいので時間をかけて読むほうなのですが、面白すぎて3日で読破しました。
私にとって異例の速さなんです。

今まで辞書作りなんで考えたことなかったけど、言葉を説明するという作業の大変さや奥の深さがとても伝わりました。

言葉は生き物なんですね。

長い年月をかけ、とても気の遠くなる様な作業の積み重ねでようやく1冊の辞書が作られているということを知りました。

馬締くんみたいに、こんなに好きなことを仕事にして一生涯をかけてみたいものです。
羨ましい。

広辞苑の編纂現場を取材しているテレビ番組があり見ていましたが、まさにこの作品のモチーフとなった現場だそう。
描かれている世界観がそのままでした。

ハードカバーがまさに「大渡海」そのものの作りになっているのです、ハードカバーで読むのが1番なのですが、文庫には最後のページにおまけとして載せられているのが憎いです
知らなかったので、最後のページを見て「これが大渡海か〜。」と感心してしまいました。

やっぱり三浦しをん最高と思える作品でした。
posted by みづき at 22:22| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月12日

落下する夕方

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角川書店より¥605で発売中

<あらすじ>
別れた恋人の新しい恋人が、突然乗り込んできて、同居をはじめた。梨果にとって、いとおしいのは健悟なのに、彼は新しい恋人に会いにやってくる。新世代のスピリッツと空気感溢れる、リリカル・ストーリー。
角川書店HPより引用)


屍鬼のあとはサクッと読めるもので。
286ページと短めなので、すぐに読めてしまいました。

裏表紙には、
梨果と8年同棲していた健吾が突然家を出た。それと入れかわるように押しかけてきた健吾の新しい恋人・華子と暮らすはめになった梨果は、彼女の不思議な魅力に取りつかれていく。すると華子を追って健吾も梨果ののとへ来るようになり……。逃げることも、攻めることもできない奇妙な三角関係。そして愛しきることも、憎みきることもできないひとたち……。永遠に続く日常を、温かで切ない感性で描いた恋愛小説。
と、あります。

あらすじだけ読んでもわかるように、シチュエーションとは裏腹に(笑)、清らかな三角関係が描かれています。
奇妙なんだけど、全く違和感を感じません。
それが普通のことのように受け入れられてしまいます。

華子もとても魅力的。
振り回されたいという男性の気持ちもわからなくもないです(笑)

江國さんの描きだす世界観は少しずれているけど、それでも心地良いです。
posted by みづき at 12:43| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月09日

屍鬼(五)

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新潮社より¥724で発売中

<あらすじ>
村人たちはそれぞれに凶器を握り締めた。「屍鬼」を屠る方法は分かっていた。鬼どもを追い立てる男たちの殺意が、村を覆っていく――。白々と明けた暁に切って落とされた「屍鬼狩り」は、焔に彩られていつ果てるともなく続いていった。高鳴る祭囃子の中、神社に積み上げられる累々たる屍。その前でどよめく群れは、果たして鬼か人間か……。血と炎に染められた、壮絶なる完結編。
新潮社HPより引用)


ついに完結編です。

これまでのスローペースな展開が、一転。
一気に終焉へと駆け込んでいきます。

だいぶグロテスクな表現が出てきます。
それでも引き込まれるように読み進めました。

ついに人間対屍鬼の闘いです。
そこには大義名分もなく、ただただ狩るか狩られるかの世界です。

途中、登場人物の多さを嘆きましたけど(笑)、いろんな家族やそれぞれの立場で描かれており、そのキャラクターの多さが厚みを出してくれていたことに最後に気付かされました。

読み終わった後にはまるでノンフィクションのようなリアリティが残りました。

この作品の醍醐味を一気読みして味わってほしいです。
posted by みづき at 15:27| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月29日

屍鬼(四)

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新潮社より¥810で発売中

<あらすじ>
前代未聞の怪異が村に跋扈する中、閑散とした病院の奥で、連夜密かに地獄絵巻が繰り広げられていた。暗紅色の液体が入った試験管の向こうに、愛しい骸の変化を克明に記録する青ざめた顔。ゆっくり振り翳された杭……。はびこる「屍鬼」を壊滅させるための糸口が見え出した。しかし、その時、村人の絆が崩れ始める。生き残った者たちが選んだ策は――。思わず目を覆う展開、衝撃の第四弾。
新潮社HPより引用)


やっと4巻まで来ました。

ハラハラドキドキの展開に。

ようやく敏夫が真実を村の人たちに告げようとするも、真実に薄々気づきながらも受け入れられずに拒む村人たち。
すべてが悪循環になっていきます。

どちらかというと、物語の主導権は屍鬼側に渡っていきました。
村人はなす術もなく、ただただ日々を過ごすだけ。
屍鬼の世界にも階級があり、結局は生きづらい世の中に変わりはなさそうです。

どちらも自分たちが生きるためにただ戦っているということは十分伝わってきます。
だから余計に読んでいてつらい。
どちらの立場も共感してしまうから。

このまま村は消滅してしまうのか気になるところです。
いざ最終巻へ
posted by みづき at 16:27| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月06日

屍鬼(三)

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新潮社より¥680で発売中

<あらすじ>
逃げ場のない恐怖の底に堕ちた村で、深夜、何者かの影が蠢き始めていた。窓の外に佇む凍えた気配、往来の途絶えた村道で新たに営業し始めた葬儀社、そして、人気のない廃屋から漏れる仄暗い灯……。その謎に気付いた者たちの背後に伸びる白い手。明らかになる「屍鬼」の正体。樅の木に囲まれた墓場で月光が照らし出した、顔を背けんばかりの新事実とは――。もう止まらない、驚愕の第三巻。
新潮社HPより引用)


ようやく折り返しを過ぎた三巻目を読み終わりました。

今までの序章から一転、ようやく全容が明らかになりました。
これまでの静信や敏夫たちの視点を中心に描かれていたものが、いろんな角度からの描写に変わり、物語が動き出した感じです。
死んだと思って忘れ去っていたのに、またどんどん登場人物が出てきて、思い出しながら読みました。

夏野たちの真相に気付きながらも、子供という立場での行動範囲や信頼性という苦悩。
静信の倫理観の葛藤。
すべての歯車が微妙にかみ合わずに、読んでいるこちら側も歯がゆく感じます。

村を出たがっていた正雄や恵たちも再登場し、新たな立場での苦悩も出てきて、村ではどうなることが幸せなのかと思ったり。

何よりディティールまで描ききっていてノンフィクションを読んでいるよう。

疫病の正体も分かったのですが、引っ越しや退職をするという必然性が今一つ理解できないまま、取りあえず4巻へ突入します。
posted by みづき at 14:36| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月22日

屍鬼(二)

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新潮社より¥767で発売中

<あらすじ>
「尋常でない何かが起こっている」。死者の数は留まるところを知らず、村は恐怖の連鎖に陥っていた。山々に響き渡る読経、毎日のように墓場に消えていく真白き棺。さらにそのざわめきの陰で、忽然と姿を消している村人たちがいた――。廃墟と化した聖堂に現れる謎の少女。深夜、目撃されるトラックの残響。そして闇の中から射る、青白い視線……。目が離せない展開、戦慄の第二幕。
新潮社HPより引用)


ようやく二巻目を読み終えました。

やはり展開が遅いのが気になります。
ようやくラストになって、新たな動きが出てきました。
ここにきて、これはホラーだったんだと思いだしました。
それくらい、村の日中が濃く描かれているので、ただの小説のように読み進めてました。

ようやく尋常でないことが起こっていると気付き始めた一部の住人達。
パニックを起こさせないためや信じられない仮説に堂々と行動できないことがもどかしすぎます。
原因はわからないのでは打つ手もなく、ただただ死者を葬ることしかできない、敏夫と静信の葛藤。

読みごたえはあります。

じわじわと包囲されてきました。
好転するとは思えませんが、続きが気になります。
posted by みづき at 15:46| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月10日

屍鬼(一)

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新潮社より¥810で発売中

<あらすじ>
人口わずか千三百、三方を尾根に囲まれ、未だ古い因習と同衾する外場村。猛暑に襲われた夏、悲劇は唐突に幕を開けた。山深い集落で発見された三体の腐乱死体。周りには無数の肉片が、まるで獣が蹂躙したかのように散乱していた――。闇夜をついて越して来た謎の家族は、連続する不審死とどう関わっているのか。殺人か、未知の疫病か、それとも……。超弩級の恐怖が夜の帳を侵食し始めた。
新潮社HPより引用)


初読みの作家さんです。

本は小野不由美しか読まないという人がいたので、どんな作家さんなのか期待していました。
先日見た「残穢」も原作はこの作家さんですね。
いきなりこれに手を出したのは間違いかもしれません。
お、重い・・・。

五巻もあるのに、なかなか読み進めることができません。

特に所々に出てくる静信の小説が読みづらい・・・。
その世界観がわかりづらかったです。

先にあらすじを知ってるせいか、物語が進むのが遅い気がします。
その分、くどいくらいに閉ざされた村の様子が手に取るようにわかるまでになりました。
きっと今でも田舎のほうにいくと、そういう村はまだ残ってるかと思います。

登場人物が多く、しかも親戚関係が多いので、追うので必死です。
相関図作ってほしいくらいです。
あと、村の地図も。

取りあえず一巻は序章ってところですね。
本格的には二巻以降かと思います。
posted by みづき at 14:43| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月15日

流星ワゴン

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講談社より¥788で発売中

<あらすじ>
38歳、秋。ある日、僕と同い歳の父親に出逢った――。
僕らは、友達になれるだろうか?

死んじゃってもいいかなあ、もう……。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして――自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか――?「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。

講談社HPより引用)


以前から気になっていた作品です。
ようやく読めました。

よくあるタイムスリップものとは異なります。
過去に戻ることはできても、過去を変えることはできない。
結局は現実を生きるしかありません。

チュウさんの武骨な生き方もかっこよかったです。
ラストのお別れのシーンでは涙が止まりませんでした。

シリアスなお話しですが、橋本親子の存在やコミカルな会話で和ませてくれます。

どんな辛い現実でも、生きている限り希望はあります。
辛い局面にぶち当たっても、「死んだっていいや。」じゃなくて、「生きてみてもいいかな。」と思うようにします。
要は気の持ちよう。
posted by みづき at 13:00| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月07日

疫病神

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新潮社より¥767で発売中

<あらすじ>
建設コンサルタント・二宮啓之が、産業廃棄物処理場をめぐるトラブルに巻き込まれた。依頼人の失踪。たび重なる妨害。事件を追う中で見えてきたのは、数十億もの利権に群がる金の亡者たちだ。なりゆきでコンビを組むことになったのは、桑原保彦。だが、二宮の〈相棒〉は、一筋縄でいく男ではなかった――。関西を舞台に、欲望と暴力が蠢く世界を描く、圧倒的長編エンターテインメント!
新潮社HPより引用)


初読みの作家さんです。

思いっきりのハードボイルド。
舞台が若干土地勘あるだけにリアルです(笑)

登場人物は多いし、しかも全員悪党!
つながりも複雑だしで読み進めるのに時間がかかりました。
途中、相関図が出てきたのでだいぶ助かりました。
裏の関係性もあり、大人の世界は複雑なんだなぁと思いました(笑)

駆け引きなど手に汗握る展開が盛りだくさんです。

シリーズの一作目だそうです。

カタギの二宮さんが桑原さんに触発されて、どんどんおかしくなっていくさまが面白かったです(笑)
桑原さんのおとぼけキャラも素敵でした。

二作目も読んでみようと思います。
posted by みづき at 15:32| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月26日

ブレイブ・ストーリー(下)

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角川書店より¥761で発売中

<あらすじ>
ちはだかる困難を前に、ワタルの願いは叶うのか? 大感動のフィナーレ!

勇者の剣の鍔に収めるべき5つの宝玉を獲得しながら、ミーナやキ・キーマと「運命の塔」をめざすワタル。ミツルの行方と幻界の未来は? 大感動のフィナーレ。

角川書店HPより引用)


ついに最終巻です。

裏表紙には、
天空を翔るファイアドラゴン、ジョゾの背に乗って北の帝国に向かうワタルたち。目指すは皇都ソレブリアにそびえる運命の塔。が、うちつづく闘いに傷つき、命を失う仲間もあらわれ…。ミツルとの死闘を制し、ワタルは女神と出会うことができるのか? 現世の幸福と幻界の未来。最後に選ぶべきワタルのほんとうの願いとは――。運命に挑んだ少年の壮大なる旅を描いて、勇気と感動の涙をもたらす記念碑的超大作、ついに完結!
とあります。

小学生の冒険譚にしてはスケールが大きすぎますが、子供ゆえの純粋さを持って真摯に立ち向かう姿は胸を打たれます。

運命は誰かの手によって変えてもらうのではなく、自分の手で切り開いていくものを知ったワタルは、冒険前とは比べ物にならないほど成長していました。
彼が歩んでいく未来で困難な場面に直面しても、きっと乗り越えていくのだろうと確信できる終わり方でとてもすがすがしい読後感でした。

上巻は読み進めるのに時間がかかりましたが、中巻からは一気にアクセルがかかってあっという間に読めました。

元気でね、ワタル。
posted by みづき at 22:34| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月14日

ブレイブ・ストーリー(中)

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角川書店より¥821で発売中

<あらすじ>
広大な異世界、幻界でワタルを待ち受けていたのは何か? 大冒険スタート!

幽霊ビルの扉の向こうに広がる異世界――幻界。そこでワタルを待ち受けていたのは、さまざまな怪物と厳しい自然。仲間とともに困難を克服しながら、ワタルは旅を続ける!

角川書店HPより引用)


まさかの3巻ものだとは知らず(笑)、しかも気付いた時には在庫切れという事態を経て、ようやく中巻読み終わりました。

裏表紙には、
僕は運命を変えてみせる―。
剣と魔法と物語の神が君臨する幻界でワタルを待ち受けていたのは、さまざまなモンスターに呪い、厳しい自然、旅人に課せられた数々の障害だった。大トカゲのキ・キーマ、ネコ族のミーナらとともに、ワタルは五つの宝玉を獲得しながら幻界の旅をつづける。先をゆくライバル、ミツルの行方は?ワタルの肩にかかる幻界の未来は?胸躍る場面が次々展開する和製ファンタジーの金字塔!
とあります。

いよいよ仲間を得たワタルが幻界での冒険をスタートさせます。
ブランクは開いていましたが、すんなりと世界観に入り込むことができました。

ファンタジーって・・・と敬遠していた作品だったのですが、読むとはまりますね。
大人でも楽しめます。

中巻はまさにファンタジー一色。
幻界でのワタルの活躍が中心になります。

ワタルの成長が自分の子供のことのようにうれしく思います。
子供いないけど(笑)

ワタルが直面する幻界での問題は現実社会とリンクしていて、それを小学生のワタルが背負うにはとても重すぎるのですが、しっかりと真正面から受け止め取り組んでいこうとする姿には胸を熱くさせられます。

さぁ、いざ下巻へ
posted by みづき at 20:24| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月03日

植物図鑑

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幻冬舎より¥740で発売中

<あらすじ>
よかったら俺を拾ってくれませんか──。思わず拾ってしまったイケメンは、家事万能の植物オタクで、風変わりな同居生活が始まった。とびきり美味しい(ちょっぴりほろ苦)“道草”恋愛小説。
幻冬舎HPより引用)


有川作品です。

「レディ・ジョーカー」からの反動か一気読みしました。

「女の恋は上書き式、男の恋は保存式。」

思わずうんうんと納得して、気付けばドハマりしました(笑)
まるで少女漫画のような小説です。
思わずニヤニヤすることも何度もありました。

ひょんなことから同居生活を送ることになった樹とさかやの恋愛小説です。

カラーで出てくる植物の写真が載っているので、観ながら読めるのもありがたいです。
名前を知らなくても見たことのある植物や初見の植物など、さやか同様に勉強になります。

そして出てくる料理のおいしそうなこと
食べたくなります。

延々と読んでいたい作品でした。

今年映画化もされたのですが、キャストは私のイメージとは異なってました。
樹は岩ちゃんではないし、さやかもねぇ・・・。
向井理とガッキーってところでしょうか?

あ〜、私もこんなイケメン拾いたいな(爆)
posted by みづき at 18:45| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月27日

レディ・ジョーカー(下)

134718_l[1].jpg

新潮社より¥724で発売中

<あらすじ>
消エルコトニシタ……。レディ・ジョーカーからの手紙が新聞社に届く。しかし、平穏は訪れなかった。新たなターゲットへの攻撃が始まり、血色に染められた麦酒が再び出現する。苦悩に耐えかねた日之出ビール取締役、禁忌に触れた記者らが、我々の世界から姿を消してゆく。事件は、人びとの運命を様々な色彩に塗り替えた。激浪の果て、刑事・合田雄一郎と男たちが流れ着いた、最終地点。
新潮社HPより引用)


やっと完結編です。
長かった〜。

事件の経過からして、決してハッピーエンドで終わることはないと思っていましたが、こんな形で結末を迎えるとは、当事者の誰一人として予想していなかったでしょうね。
消化不良です。
あるのは達成感のみ。

誘拐事件をめぐる警察、それを追う新聞社と犯人という単なる構図ではなく、それと取り巻く社会全体にまで幅を広げた人間小説でしたね。

1番驚かされたのは、合田と加納の関係。
思わず読む手が止まりました。
そんな展開ありですか?

それにしても、この男臭い作品を女性が書き上げたことが素晴らしいですね。
posted by みづき at 10:59| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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