2016年04月05日

まほろ駅前多田便利軒

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文芸春秋より¥604で発売中

第135回直木賞受賞

<あらすじ>
痛快でやがて切ない便利屋ものがたり。直木賞受賞作!

ペットの世話・塾の送り迎え代行・納屋の整理・恋人のふり−−そんな仕事のはずだった。元同級生の多田・行天がくりひろげる日常と冒険

まほろ市は東京のはずれに位置する都南西部最大の町。駅前で便利屋を営む多田啓介のもとに高校時代の同級生・行天春彦がころがりこんだ。ペットあずかりに塾の送迎、納屋の整理etc.−−ありふれた依頼のはずがこのコンビにかかると何故かきな臭い状況に。多田・行天の魅力全開の第135回直木賞受賞作。解説・鴻巣友季子

文芸春秋HPより引用)


映画は先に観ました。
なので、完全に多田と行天のイメージは瑛太と松田龍平で読み進めました。
先入観ありきですが、いいキャスティングですね。
作品のイメージとすごく合っていると思いました。

映画もこの二人のゆるさが反映されてたと思います。
ストーリーは覚えていないところもありましたが、雰囲気はとても覚えています。

原作でも掛け合いが面白いです。
ゆるいのに、熱くて根はまじめ。

二人が背負っている重い過去もだんだんと明らかにされていきます。
決してさらっと読める作品ではないですが、読後感はいいです。

続編も出ているので、また読んでみたいな
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2016年03月23日

県庁おもてなし課

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角川書店より¥761で発売中

<あらすじ>
ふるさとに恋する観光小説!

とある県庁に生まれた新部署「おもてなし課」。若手職員・掛水は、地方振興企画の手始めに、人気作家に観光特使を依頼するが、しかし……!? お役所仕事と民間感覚の狭間で揺れる掛水の奮闘が始まった!

角川書店HPより引用)


映画化されたのは知っていますが、観ていません。
けど、キャストは頭の中に入っていて、掛水くんは錦戸亮くんのイメージで読んでいました。
多紀ちゃんは堀北真希ちゃんとは違うような・・・。

有川さんって高知県出身なんですね。
この作品を読んで初めて知りました。
「阪急電車」を書かれているし、関西の方かと思っていました。

高知県を舞台に描かれています。
実際に高知県には「おもてなし課」があるそうですが、実際のお仕事内容は異なるそうです。

高知には行ったことありますが、確かに観光の目玉って少ないですよね。
県内が広いのに交通インフラが整っていなくて不便だったり・・・。

まさにこの通りに観光産業に力を入れればいいのにと思うほど、内容はしっかりしています。
ノンフィクションかと思うくらい。

地元愛にあふれる人々や、お役所感覚の抜けきれない県庁職員、そこに加わる若いパワー。
紆余曲折しながらもみんなが一丸となってプロジェクトを成功させようと頑張る姿に、こっちまで元気をもらえました。
まるで自分もチームの一員になったような気にさせてくれました。

恋愛要素はちょっと余計かな?と思いつつも、お話しをほのぼのとさせてくれてはいました。
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2016年03月12日

ブレイブ・ストーリー(上)

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角川書店より¥720で発売中

<あらすじ>
僕は運命を変えてみせる――。勇気と感動の冒険ファンタジー、ついに文庫化

亘はテレビゲームが大好きな普通の小学5年生。不意に持ち上がった両親の離婚話に、ワタルはこれまでの平穏な毎日を取り戻し、運命を変えるため、幻界〈ヴィジョン〉へと旅立つ。感動の長編ファンタジー!

角川書店HPより引用)


やってしまいました
これ、3巻セットなんですね(笑)
買うときに気付かずに(おそらく、中・下巻は隣になかったはず・・・)、上巻のみ購入してしまいました。

そして、最後まで読んで中巻へつづくの文字を見て、3巻ものだということに気付きました(笑)

慌てて本屋に行ったのですが、やはり中・下巻は売り切れていた様でありませんでした。
なので、続きを読むのはしばらくお預け。

上巻のストーリーを忘れてしまいそうですが、ちょうど冒険が始まったあたりなので大丈夫そうです。
上巻はほぼ現実世界のお話しでしたからね。
子供も読める内容だとは思うのですが、大人の事情とかも出てきて、子供にとっては複雑ですよね。

ファンタジーは普段読まないのですが、宮部さんの作品なので気になっていました。
これからどんな展開になるのか楽しみです。
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2016年03月04日

ロシア幽霊軍艦事件―名探偵 御手洗潔―

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新潮社より¥724で発売中

<あらすじ>
湖から一夜で消えた軍艦。秘されたロマノフ朝の謎。

箱根、富士屋ホテルに飾られていた一枚の写真。そこには1919年夏に突如芦ノ湖に現れた帝政ロシアの軍艦が写っていた。四方を山に囲まれた軍艦はしかし、一夜にして姿を消す。巨大軍艦はいかにして“密室”から脱したのか。その消失の裏にはロマノフ王朝最後の皇女・アナスタシアと日本を巡る壮大な謎が隠されていた――。御手洗潔が解き明かす、時空を超えた世紀のミステリー。

新潮社HPより引用)


久しぶりの島田作品です。

めちゃくちゃ面白くてドハマりして一気に読みました

あわや、歴史的事実として認識してしまいそう(笑)
歴史好きな方からすれば突っ込みどころ満載なのかもしれませんが、何も知らない私にとっては説得力がありました。

スケールが大きすぎるのですが、圧倒的な筆力で呑み込まれました。
歴史的背景を知らないので、読み終わった後にウィキペディアでちゃっかり調べましたけど(笑)

トリックがすごいとうよりも、この壮大な物語を思いついたことが素晴らしい
もちろん悲しい物語でもあるのですけれど。

構成もいいし、この謎を解くのが御手洗であるのもちょうどいいキャラで、すべてがぴったりと合っています。

ないとはわかっていても、富士屋ホテルに行きたくなります。

久しぶりに読んでいて興奮した作品でした。
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2016年02月29日

閉鎖病棟

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新潮社より¥637で発売中

<あらすじ>
とある精神科病棟。重い過去を引きずり、家族や世間から疎まれ遠ざけられながらも、明るく生きようとする患者たち。その日常を破ったのは、ある殺人事件だった……。彼を犯行へと駆り立てたものは何か? その理由を知る者たちは――。現役精神科医の作者が、病院の内部を患者の視点から描く。淡々としつつ優しさに溢れる語り口、感涙を誘う結末が絶賛を浴びた。山本周五郎賞受賞作。
新潮社HPより引用)


初めての読む作家さんです。
あらすじにも紹介がある通り、現役の精神科医なんですね。

お話も精神科が舞台です。
少し重たいせいか、読むペースが落ちてしまいました。

事件性はあるものの、描かれている日常は現場そのものなんでしょうね。
精神科にはさまざまな患者さんがいて、それぞれに抱えている問題も異なります。

最初はとっつきにくいなぁと思っていました。
殺人事件なんていつ起こるの?と思いながら読み進めて行くと、ようやく中盤を過ぎたころに起こり、さらに悲しい展開に・・・。

事件の展開にも涙しましたが、やはり印象的なのは普段の病棟の生活でした。
皆さんが生きている日常の中にささやかな幸せを見つけていて、毎日を素直に生きていて・・・。
毎日を楽しむには心のゆとりが必要なのかもしれません。
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2016年02月19日

コールドゲーム

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新潮社より¥724で発売中

<あらすじ>
『ぼくのたいせつなものをうばった君へ 君のたいせつなものをうばいに行くよ』突然の脅迫メールが、中学時代のイジメへの復讐を告げた。

高3の夏、復讐は突然はじまった。中2時代のクラスメートが、一人また一人と襲われていく……。犯行予告からトロ吉が浮び上がる。4年前、クラス中のイジメの標的だったトロ吉こと廣吉。だが、転校したトロ吉の行方は誰も知らなかった。光也たち有志は、「北中防衛隊」をつくり、トロ吉を捜しはじめるのだが――。やるせない真実、驚愕の結末。高3の終らない夏休みを描く青春ミステリ。

新潮社HPより引用)


久しぶりの荻原作品です。

私の印象では、「メリーゴーランド」「神様からひとの言」のような日常を面白く描いていて作品と「噂」のような事件性のお話しとどちらのジャンルでも楽しませてくれる作家さんです。

今回は後者の事件性のあるお話。

しかもテーマはいじめ。
ちょっと重たいです。

そして、誰にでも心当たりはある内容。
読んでいて心が痛くなります。

無視やからかいなど、いじめているという意識が低いものでも、された側にとっては立派ないじめ。
傍観していてもいじめ。

途中、かつてのクラスメイトがようやく自分の罪の重さに気付きます。

でも、いじめを受けた側にとっては、大きな傷となって残っているんですよね。

若さゆえの痛々しさもリアルに描かれています。
ハードボイルドなお話しも出てきますが、最後は悲しい結末が待っていました。
もっとスカッと終わってくれるものかと思いきや、読後感はよくありません。

それは作家さんの力不足というよりも、テーマの重さゆえかと思います。
posted by みづき at 15:54| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月10日

時生

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講談社より¥831で発売中

<あらすじ>
「あの子に訊きたい。生まれてきてよかった?」
悩む妻に夫が語る、過去からの伝言

不治の病を患う息子に最期のときが訪れつつあるとき、宮本拓実は妻に、20年以上前に出会った少年との想い出を語りはじめる。どうしようもない若者だった拓実は、「トキオ」と名乗る少年と共に、謎を残して消えた恋人・千鶴の行方を追った――。過去、現在、未来が交錯するベストセラー作家の集大成作品。

講談社HPより引用)


久しぶりの東野作品

読み進めて行って・・・。
あれ?思っていた展開と違う。

子供がタイムスリップして若き頃の父親に出会うお話しです。
よくあるシチュエーションですね。

ぐうたらな若き父親の姿を見て、心を入れ替えさせるのかと思いきや。
ハードボイルドな展開に驚き。

それが後半で急展開。
一気に涙腺が緩みました。

なのに、涙で終わらないのがいいところ。
最後の一行でピシッと締めてくれました。

本当に一冊の中でいろんな感情が出てきます。
posted by みづき at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月01日

幻夜

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集英社より¥1036で発売中

<あらすじ>
幻の夜を行く男と女。息もつかせぬ傑作長編!
阪神淡路大震災の直後に、出会った男と女。男が犯した殺人を知る女は、彼を徹底的に利用し、野心を実現していく。だが彼女にも恐るべき秘密が――。名作『白夜行』の興奮が再び!(解説/黒川博行)

集英社HPより引用)


「白夜行」の続編という触れ込みで読んでみた作品。
「白夜行」を読んでから数年が経過しているのですが、最後まで読んでもどこが続編かわからない始末(笑)
解説を読んですべてを理解しました。

その時の恐ろしさといったら・・・。
自分の鈍感さにも驚きましたが(笑)

779ページもあるのですが、あっという間に読破しました。

すべての謎を明かそうとしないのがいいですね。
想像しながら、いい余韻に浸れます。

美冬の悪女っぷりはどんどんエスカレートしていき、もはやモンスター。
同情すらできないかも。
どこでこんない性悪女に成り替わってしまったのでしょう?
生い立ちや環境がそうさせたのでしょうか?

恵まれた美貌やキレる頭をもっと他に活かせたはずなのに・・・と悔やまれて仕方ありません。

ここまで自分の思い通りに操れてしまうと、最終的には何が目標なんだかわからなくなってきます。
生きるために罪を犯していたはずが、だんだんと罪悪感もなくなり、平然と罪を重ねていく姿が恐ろしい。

もう1度白夜行が読みたくなりました。
posted by みづき at 11:29| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月27日

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)

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新潮社より¥724で発売中

第21回谷崎潤一郎賞受賞

<あらすじ>
孤独を恐れぬムラカミの登場人物の魅力に触れると、クリント・イーストウッドさえサラリーマンのようにみえてくる。(Wendy Lesser,EXPRESS)

〈私〉の意識の核に思考回路を組み込んだ老博士と再会した〈私〉は、回路の秘密を聞いて愕然とする。私の知らない内に世界は始まり、知らない内に終わろうとしているのだ。残された時間はわずか。〈私〉の行く先は永遠の生か、それとも死か? そして又、〔世界の終り〕の街から〈僕〉は脱出できるのか? 同時進行する二つの物語を結ぶ、意外な結末。村上春樹のメッセージが、君に届くか!?

新潮社HPより引用)


完結編です。

村上さんは言いたいことをかなり回りくどく伝えてきますね(笑)

2つの異世界が今度ははっきりとリンクしてきました。
いいところで終わってしまったので、もう少し続きを描いてくれればという気もしますが。

生きていく上で大切なもの、人間の真の姿を教えてくれた気がします。

ひとまず私の中でのブームは終了。
頭使いすぎたなぁ・・・。
読むペースも落ちちゃったし。
posted by みづき at 11:57| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月13日

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)

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新潮社より¥810で発売中

第21回谷崎潤一郎賞受賞

<あらすじ>
幻想と冒険の物語。ムラカミワールドの出発点。

高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。

新潮社HPより引用)


しばらく続いていた村上春樹ブームもこれにて一旦終了です。

慣れてきたせいなのか相性がよかったのか分かりませんが、まだ読みやすい作品でした。

2つの世界が交互に描かれています。
一見、関係のない異なる2つの世界が、読み進めて行くうちに共通点が出てきます。
今後、この世界がどう関わり合いを持っていくのか気になります。

「ハードボイルドは現代で、世界の終りは夢物語?」なんて甘い考えをしていたら、いきなり出鼻をくじかれます(笑)
相変わらず、急な展開ばかり起こっています。
posted by みづき at 15:25| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月28日

1973年のピンボール

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講談社より¥442で発売中

<あらすじ>
僕たちの終章はピンボールで始まった
雨の匂い、古いスタン・ゲッツ、そしてピンボール……。青春の彷徨は、いま、終わりの時を迎える

さようなら、3フリッパーのスペースシップ。さようなら、ジェイズ・バー。双子の姉妹との<僕>の日々。女の温もりに沈む<鼠>の渇き。やがて来る1つの季節の終り――デビュー作『風の歌を聴け』で爽やかに80年代の文学を拓いた旗手が、ほろ苦い青春を描く3部作のうち、大いなる予感に満ちた第2弾。

講談社HPより引用)


まだまだ村上春樹ブームは続いています。

相変わらず独特な政界感が広がっていて、ふわふわしてつかみどころがないです。
特別な事件が起こるわけでもなく、ただの日常。

でも、鼠と僕のクールな関係は好きです。

「風の歌を聴け」と続けて読めばよかったのかな?
正直、違いが分からないです。

ここにもすでに村上作品の象徴となるようなフレーズが登場しているので、すべての作品は根底でが繋がっているのかもしれません。
村上春樹を理解するには、デビュー作から順に、なおかつ一気に読まないとわからない気がします。
それをやろうとするには、私にはだいぶ根気がいりそう。

絶対間に他の作家の作品が読みたくなりそうです(笑)
posted by みづき at 14:13| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月20日

西の魔女が死んだ

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新潮社より¥497で発売中

<あらすじ>
大好きなおばあちゃんは本物の魔女。生きる力も本物だった――。それからの物語「渡りの一日」併録。

中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも……。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。

新潮社HPより引用)


初梨木作品です

おばあちゃんが魔女という設定なのでファンタジーかと思い敬遠していたのですが、面白いと評判だったので読んでみました。

魔女といっても魔法でなんでも解決してくれるわけではありません。
むしろ、逆。
助言はするけど、自分の力で踏み出しなさいという力強いメッセージが込められています。

221ページというページ数もそうなのですが、中身も童話というか小学生向きなのかと思うくらい読みやすいです。

私も小さいころはおばあちゃん子だったので、まいを見ていて昔を思い出しました。
ほのぼのしていて、懐かしい。

これはまいと同年代の小中学生の女の子に読んでもらいたいですね。

もちろん、それ以外の世代でも楽しめると思います。
私も仕事に疲れたら、また読み返したいです。

それくらい癒しと力をもらえます。
芯が強いけど優しくて、でも茶目っ気のあるまいのおばあちゃんが大好きになりました。

続編も収められていますが、おばあちゃんと過ごしていたころのまいとは違っているような気がして、ちょっと違和感。
しかも、成長とはまた違う感じ。
本編であるおばあちゃんとのエピソードがほっこりしていて涙もでそうないい終わり方だったので、急なテイストの変化で戸惑いました。

本編は好きです
posted by みづき at 13:32| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月14日

彼女は存在しない

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幻冬舎より¥740で発売中

<あらすじ>
何者かに恋人を殺された香奈子。妹の異常行動を目撃した根本。次々と起こる凄惨な事件によって引き合わされた見知らぬ二人。ミステリ界注目の、若き天才・浦賀和宏が到達した衝撃の新領域!
幻冬舎HPより引用)


初めて読む作家さんです。
少しあらすじが足りていないので、裏表紙のあらすじを書き足しておきますと、
「平凡だが幸せな生活を謳歌していた香奈子の日常は、恋人・貴治がある日、突然、何者かに殺されたのを契機に狂い始める……。同じ頃妹の度重なる異常行動を目撃し、多重人格の疑いを強めていた根本。次々と発生する凄惨な事件が香奈子と根本も結びつけていく。その出会いが意味したものは――。」
とあります。

途中までは騙されないぞと気合を入れてミスリードせずに読もうとしていました。
けど、だんだんとボタンの掛け違えのような違和感が・・・。

最後に知らされる真相。
頭が混乱します。

どんでん返しがあってスカッとさせられたというよりは、お話しの重さで読後感はあまりよくないです。
悲劇の連鎖が続きます。

すべてを知ったうえでもう1度最初から読むと違ったこともわかるのかなぁと思いますが、あの苦しみをもう1度味わうのも辛いです。

中居君がおすすめしてたそうですが、こういった作品も読まれるんですね。
意外です。
posted by みづき at 17:30| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月09日

砂の器(下)

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新潮社より¥810で発売中

<あらすじ>
拡大していく“闇”。新進芸術家の秘めた過去。今西刑事は真実にたどりつくのか?

善良この上ない元巡査を殺害した犯人は誰か? そして前衛劇団の俳優と女事務員殺しの犯人は? 今西刑事は東北地方の聞込み先で見かけた“ヌーボー・グループ”なる新進芸術家たちの動静を興味半分で見守るうちに断片的な事実が次第に脈絡を持ち始めたことに気付く……新進芸術家として栄光の座につこうとする青年の暗い過去を追う刑事の艱難辛苦を描く本格的推理長編である。

新潮社HPより引用)


下巻も一気に読みました。

この表紙はネタバレになってないかな?
ちょっと心配です(笑)

謎が一気に解決されていき、まさに執念の捜査が実を結んだといえる終わり方でした。

すべては刑事の今西目線でしか描かれていないので、犯人側の心理も知りたいところです。
背景にある戦後の混乱期を歯を食いしばって必死に生き延びてきたことを思うと、無事に解決してよかったという気持ちだけでは終われません。

トリックは書かれた時代を思うと、かなり斬新なアイデアだと思います。

映画がよかったらしいので、いつか見てみたいなぁと思いました。
posted by みづき at 19:23| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月03日

砂の器(上)

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新潮社より¥767で発売中

<あらすじ>
惨殺死体。被害者が残した謎の言葉〈カメダ〉。犯人と被害者を結ぶものは何か?

東京・蒲田駅の操車場で男の扼殺死体が発見された。被害者の東北訛りと“カメダ”という言葉を唯一つの手がかりとした必死の捜査も空しく捜査本部は解散するが、老練刑事の今西は他の事件の合間をぬって執拗に事件を追う。今西の寝食を忘れた捜査によって断片的だが貴重な事実が判明し始める。だが彼の努力を嘲笑するかのように第二、第三の殺人事件が発生する……。

新潮社HPより引用)


時代設定が少し昔ですが、難なく読めます。
今の時代と違い、刑事にとって情報はまさに足で稼ぐものだったんだと痛感させられます。
今の科学捜査とはえらい違いです。

昔、中居くん主演でドラマ化されているのは知っていました。
ちらっと見たことがある程度です。
むしろ、どの役を演じていたのか分からないくらい(笑)
読み終わったら1度見てみたいですね。

方言って奥が深いんですね。

松本清張の描く刑事って、深みがあって好きです。

わずかな手がかりを頼りに真相に近づいていく執念の捜査には読んでいるだけでも手に力は入って応援したくなります。

登場人物は出そろっていますが、下巻ではどんな繋がりが展開されるのか楽しみです
posted by みづき at 17:47| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月28日

風の歌を聴け

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講談社より¥421で発売中

<あらすじ>
村上春樹のデビュー作
1970年夏、あの日の風は、ものうく、ほろ苦く通りすぎていった。僕たちの夢は、もう戻りはしない――。

1970年の夏、海辺の街に帰省した<僕>は、友人の<鼠>とビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、退屈な時を送る。2人それぞれの愛の屈託をさりげなく受けとめてやるうちに、<僕>の夏はものうく、ほろ苦く過ぎさっていく。青春の一片を乾いた軽快なタッチで捉えた出色のデビュー作。群像新人賞受賞。

講談社HPより引用)


引き続いての村上作品です。
順番前後しましたが、こちらがデビュー作になります。

157ページと1日で読めてしまうくらい短いです。
それに何より、これはずいぶんと読みやすい

登場人物は個性的な人が多いけど、話は飛んでいきません(笑)

この主人公にしても、ねじまきの亨にしても、おいしそうなご飯を作り、正しくまじめな生活を送っていて、自分が情けなくなります・・・。

ひと夏の青春が描かれています。

私が生まれる前の時代なのに、どこか懐かしく感じられます。

デビュー作から、すでに独創的な世界観は出来上がっていたんですね。
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2015年11月25日

ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―

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第47回 読売文学賞 小説賞受賞

新潮社より¥907で発売中

<あらすじ>
村上作品のめざましい進歩だ。大胆かつ寛容さに満ちた作品。(The New York Times Book Review)

僕の考えていることが本当に正しいかどうか、わからない。でもこの場所にいる僕はそれに勝たなくてはならない。これは僕にとっての戦争なのだ。「今度はどこにも逃げないよ」と僕はクミコに言った。「僕は君を連れて帰る」僕はグラスを下に置き、毛糸の帽子を頭にかぶり、脚にはさんでいたバットを手に取った。そしてゆっくりとドアに向かった。(本文より)

新潮社HPより引用)


ようやく完結編です

戦争の話や残酷な描写も多く、読んでいて辛かったです。

普通、物語は前後へと進むものですが、村上作品は縦横無尽で、まるで3次元のよう。
それでも、ハチャメチャという印象はないです。
最後にはきちんと着地点に降りて、うまくまとまっている気がします。

結局最後まで読んだけど、本質まで理解するには至りませんでした。
わかりにくいというより、こちらの読むレベルが達していないのかも。
自分の未熟さを痛感させられました。
いつか、また読んでみたら、今度は違った印象を持てるようになる気がします。

あらすじが本文からの引用になっていて、いったいどんなお話しなのかと思ったのですが、確かにこれは説明しづらいです(笑)
読んだ後でも、うまく答えられません。

村上作品に触れられただけで、いい勉強になりました。
posted by みづき at 21:08| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月07日

ねじまき鳥クロニクル―第2部 予言する鳥編―

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第47回 読売文学賞 小説賞受賞

新潮社より¥724で発売中

<あらすじ>
現代日本を物語の建物につめこんだ、最も野心的な試み。魅力的だ。(Washington Post Book World)

「今はまちがった時間です。あなたは今ここにいてはいけないのです」しかし綿谷ノボルによってもたらされた深い切り傷のような痛みが僕を追いたてた。僕は手をのばして彼を押し退けた。「あなたのためです」と顔のない男は僕の背後から言った。「そこから先に進むと、もうあとに戻ることはできません。それでもいいのですか?」(本文より)

新潮社HPより引用)


ただいま仕事の繁忙期なので、激務真っ只中なのですが、その中でも比較的ペースよく読めているほうだと思います。

相変わらず振り回されてばかりいて、理解するというよりもただただ読んでいるだけのような気もします。
もはや現実世界を通り越し、無重力の中にいるよう。
次に何が起こっても不思議ではない世界です。

第3部で完結となりますが、このばらばらの世界がきちんと着地点を迎えられるのでしょうか?
ここまで読んだなら第3部も読まないわけには行かないでしょう
posted by みづき at 19:02| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月13日

ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編― 

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第47回 読売文学賞 小説賞受賞

新潮社より¥734で発売中

<あらすじ>
世界のねじを巻くのは誰か? 謎と探索の年代記。

「人が死ぬのって、素敵よね」彼女は僕のすぐ耳もとでしゃべっていたので、その言葉はあたたかい湿った息と一緒に僕の体内にそっともぐりこんできた。「どうして?」と僕は訊いた。娘はまるで封をするように僕の唇の上に指を一本置いた。「質問はしないで」と彼女は言った。「それから目も開けないでね。わかった?」僕は彼女の声と同じくらい小さくうなずいた。(本文より)

新潮社HPより引用)


第一次村上春樹ブームが到来しています。
これまでにも読んだことはあるのですが、きちんと読んでおこうかと思いまして、いろいろと買いあさっているところです。

でもね、難しい・・・
読むたびにこの人の感性とは合わないんだろうなぁと痛感させられます。

まず、このあらすじですから(笑)
普段なら手に取ることはないです。

出てくるお話が突拍子もないことなのですが、妙に納得させられている自分がいます。
前後の脈略も関係ない。
けど、受け入れてしまうんですよね。

それが村上ワールドというものなのでしょうか?

亨の日常が描かれていると思ったら、一部の最後は戦争話で終わっちゃうし。
亨は出てこないし、かなりリアルだし、自分は今何の本を読んでいるのか分からなくなりました。
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2015年09月28日

まひるの月を追いかけて

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文芸春秋より¥679で発売中

<あらすじ>
奇妙な旅のはじまり、はじまり

異母兄の恋人から、兄の失踪を告げられた私は彼を探す旅へ−−。奈良を舞台に夢と現実のあわいで真実は姿を隠す。恩田ワールド全開

異母兄が奈良で消息を絶った。たったの二度しか会ったことがない兄の彼女に誘われて、私は研吾を捜す旅に出る。早春の橿原神宮、藤原京跡、今井、明日香……。旅が進むにつれ、次々と明らかになる事実。それは真実なのか嘘なのか。旅と物語の行き着く先は−−。恩田ワールド全開のミステリーロードノベル。解説・佐野史郎

文芸春秋HPより引用)


久しぶりに恩田作品を読みました。
相変わらず独特の世界観が広がっていました。

主人公の静同様に読み手の私たちもこの旅が突然始まり、どのような結末を迎えるのか不安な気持ちのままお話しは進んでいきます。

旅先の奈良でのお話しなのですが、決して魅力的に描かれていないのに(笑)、訪れて同じ道順をたどりたくなります。

旅というよりも、ただ歩きながら話をしているというのがほとんどです。
しかも、出てくる登場人物が微妙な関係。
決して仲のいい間柄でもなく、アンバランスな関係。

そして、いきなり訪れる急展開。

終始、恩田ペースに持っていかれた感じです。
これは読む人を選ぶと思います。
posted by みづき at 13:04| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする