2015年12月14日

彼女は存在しない

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幻冬舎より¥740で発売中

<あらすじ>
何者かに恋人を殺された香奈子。妹の異常行動を目撃した根本。次々と起こる凄惨な事件によって引き合わされた見知らぬ二人。ミステリ界注目の、若き天才・浦賀和宏が到達した衝撃の新領域!
幻冬舎HPより引用)


初めて読む作家さんです。
少しあらすじが足りていないので、裏表紙のあらすじを書き足しておきますと、
「平凡だが幸せな生活を謳歌していた香奈子の日常は、恋人・貴治がある日、突然、何者かに殺されたのを契機に狂い始める……。同じ頃妹の度重なる異常行動を目撃し、多重人格の疑いを強めていた根本。次々と発生する凄惨な事件が香奈子と根本も結びつけていく。その出会いが意味したものは――。」
とあります。

途中までは騙されないぞと気合を入れてミスリードせずに読もうとしていました。
けど、だんだんとボタンの掛け違えのような違和感が・・・。

最後に知らされる真相。
頭が混乱します。

どんでん返しがあってスカッとさせられたというよりは、お話しの重さで読後感はあまりよくないです。
悲劇の連鎖が続きます。

すべてを知ったうえでもう1度最初から読むと違ったこともわかるのかなぁと思いますが、あの苦しみをもう1度味わうのも辛いです。

中居君がおすすめしてたそうですが、こういった作品も読まれるんですね。
意外です。
posted by みづき at 17:30| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月09日

砂の器(下)

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新潮社より¥810で発売中

<あらすじ>
拡大していく“闇”。新進芸術家の秘めた過去。今西刑事は真実にたどりつくのか?

善良この上ない元巡査を殺害した犯人は誰か? そして前衛劇団の俳優と女事務員殺しの犯人は? 今西刑事は東北地方の聞込み先で見かけた“ヌーボー・グループ”なる新進芸術家たちの動静を興味半分で見守るうちに断片的な事実が次第に脈絡を持ち始めたことに気付く……新進芸術家として栄光の座につこうとする青年の暗い過去を追う刑事の艱難辛苦を描く本格的推理長編である。

新潮社HPより引用)


下巻も一気に読みました。

この表紙はネタバレになってないかな?
ちょっと心配です(笑)

謎が一気に解決されていき、まさに執念の捜査が実を結んだといえる終わり方でした。

すべては刑事の今西目線でしか描かれていないので、犯人側の心理も知りたいところです。
背景にある戦後の混乱期を歯を食いしばって必死に生き延びてきたことを思うと、無事に解決してよかったという気持ちだけでは終われません。

トリックは書かれた時代を思うと、かなり斬新なアイデアだと思います。

映画がよかったらしいので、いつか見てみたいなぁと思いました。
posted by みづき at 19:23| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月03日

砂の器(上)

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新潮社より¥767で発売中

<あらすじ>
惨殺死体。被害者が残した謎の言葉〈カメダ〉。犯人と被害者を結ぶものは何か?

東京・蒲田駅の操車場で男の扼殺死体が発見された。被害者の東北訛りと“カメダ”という言葉を唯一つの手がかりとした必死の捜査も空しく捜査本部は解散するが、老練刑事の今西は他の事件の合間をぬって執拗に事件を追う。今西の寝食を忘れた捜査によって断片的だが貴重な事実が判明し始める。だが彼の努力を嘲笑するかのように第二、第三の殺人事件が発生する……。

新潮社HPより引用)


時代設定が少し昔ですが、難なく読めます。
今の時代と違い、刑事にとって情報はまさに足で稼ぐものだったんだと痛感させられます。
今の科学捜査とはえらい違いです。

昔、中居くん主演でドラマ化されているのは知っていました。
ちらっと見たことがある程度です。
むしろ、どの役を演じていたのか分からないくらい(笑)
読み終わったら1度見てみたいですね。

方言って奥が深いんですね。

松本清張の描く刑事って、深みがあって好きです。

わずかな手がかりを頼りに真相に近づいていく執念の捜査には読んでいるだけでも手に力は入って応援したくなります。

登場人物は出そろっていますが、下巻ではどんな繋がりが展開されるのか楽しみです
posted by みづき at 17:47| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月28日

風の歌を聴け

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講談社より¥421で発売中

<あらすじ>
村上春樹のデビュー作
1970年夏、あの日の風は、ものうく、ほろ苦く通りすぎていった。僕たちの夢は、もう戻りはしない――。

1970年の夏、海辺の街に帰省した<僕>は、友人の<鼠>とビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、退屈な時を送る。2人それぞれの愛の屈託をさりげなく受けとめてやるうちに、<僕>の夏はものうく、ほろ苦く過ぎさっていく。青春の一片を乾いた軽快なタッチで捉えた出色のデビュー作。群像新人賞受賞。

講談社HPより引用)


引き続いての村上作品です。
順番前後しましたが、こちらがデビュー作になります。

157ページと1日で読めてしまうくらい短いです。
それに何より、これはずいぶんと読みやすい

登場人物は個性的な人が多いけど、話は飛んでいきません(笑)

この主人公にしても、ねじまきの亨にしても、おいしそうなご飯を作り、正しくまじめな生活を送っていて、自分が情けなくなります・・・。

ひと夏の青春が描かれています。

私が生まれる前の時代なのに、どこか懐かしく感じられます。

デビュー作から、すでに独創的な世界観は出来上がっていたんですね。
posted by みづき at 15:52| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月25日

ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―

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第47回 読売文学賞 小説賞受賞

新潮社より¥907で発売中

<あらすじ>
村上作品のめざましい進歩だ。大胆かつ寛容さに満ちた作品。(The New York Times Book Review)

僕の考えていることが本当に正しいかどうか、わからない。でもこの場所にいる僕はそれに勝たなくてはならない。これは僕にとっての戦争なのだ。「今度はどこにも逃げないよ」と僕はクミコに言った。「僕は君を連れて帰る」僕はグラスを下に置き、毛糸の帽子を頭にかぶり、脚にはさんでいたバットを手に取った。そしてゆっくりとドアに向かった。(本文より)

新潮社HPより引用)


ようやく完結編です

戦争の話や残酷な描写も多く、読んでいて辛かったです。

普通、物語は前後へと進むものですが、村上作品は縦横無尽で、まるで3次元のよう。
それでも、ハチャメチャという印象はないです。
最後にはきちんと着地点に降りて、うまくまとまっている気がします。

結局最後まで読んだけど、本質まで理解するには至りませんでした。
わかりにくいというより、こちらの読むレベルが達していないのかも。
自分の未熟さを痛感させられました。
いつか、また読んでみたら、今度は違った印象を持てるようになる気がします。

あらすじが本文からの引用になっていて、いったいどんなお話しなのかと思ったのですが、確かにこれは説明しづらいです(笑)
読んだ後でも、うまく答えられません。

村上作品に触れられただけで、いい勉強になりました。
posted by みづき at 21:08| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月07日

ねじまき鳥クロニクル―第2部 予言する鳥編―

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第47回 読売文学賞 小説賞受賞

新潮社より¥724で発売中

<あらすじ>
現代日本を物語の建物につめこんだ、最も野心的な試み。魅力的だ。(Washington Post Book World)

「今はまちがった時間です。あなたは今ここにいてはいけないのです」しかし綿谷ノボルによってもたらされた深い切り傷のような痛みが僕を追いたてた。僕は手をのばして彼を押し退けた。「あなたのためです」と顔のない男は僕の背後から言った。「そこから先に進むと、もうあとに戻ることはできません。それでもいいのですか?」(本文より)

新潮社HPより引用)


ただいま仕事の繁忙期なので、激務真っ只中なのですが、その中でも比較的ペースよく読めているほうだと思います。

相変わらず振り回されてばかりいて、理解するというよりもただただ読んでいるだけのような気もします。
もはや現実世界を通り越し、無重力の中にいるよう。
次に何が起こっても不思議ではない世界です。

第3部で完結となりますが、このばらばらの世界がきちんと着地点を迎えられるのでしょうか?
ここまで読んだなら第3部も読まないわけには行かないでしょう
posted by みづき at 19:02| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月13日

ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編― 

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第47回 読売文学賞 小説賞受賞

新潮社より¥734で発売中

<あらすじ>
世界のねじを巻くのは誰か? 謎と探索の年代記。

「人が死ぬのって、素敵よね」彼女は僕のすぐ耳もとでしゃべっていたので、その言葉はあたたかい湿った息と一緒に僕の体内にそっともぐりこんできた。「どうして?」と僕は訊いた。娘はまるで封をするように僕の唇の上に指を一本置いた。「質問はしないで」と彼女は言った。「それから目も開けないでね。わかった?」僕は彼女の声と同じくらい小さくうなずいた。(本文より)

新潮社HPより引用)


第一次村上春樹ブームが到来しています。
これまでにも読んだことはあるのですが、きちんと読んでおこうかと思いまして、いろいろと買いあさっているところです。

でもね、難しい・・・
読むたびにこの人の感性とは合わないんだろうなぁと痛感させられます。

まず、このあらすじですから(笑)
普段なら手に取ることはないです。

出てくるお話が突拍子もないことなのですが、妙に納得させられている自分がいます。
前後の脈略も関係ない。
けど、受け入れてしまうんですよね。

それが村上ワールドというものなのでしょうか?

亨の日常が描かれていると思ったら、一部の最後は戦争話で終わっちゃうし。
亨は出てこないし、かなりリアルだし、自分は今何の本を読んでいるのか分からなくなりました。
posted by みづき at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月28日

まひるの月を追いかけて

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文芸春秋より¥679で発売中

<あらすじ>
奇妙な旅のはじまり、はじまり

異母兄の恋人から、兄の失踪を告げられた私は彼を探す旅へ−−。奈良を舞台に夢と現実のあわいで真実は姿を隠す。恩田ワールド全開

異母兄が奈良で消息を絶った。たったの二度しか会ったことがない兄の彼女に誘われて、私は研吾を捜す旅に出る。早春の橿原神宮、藤原京跡、今井、明日香……。旅が進むにつれ、次々と明らかになる事実。それは真実なのか嘘なのか。旅と物語の行き着く先は−−。恩田ワールド全開のミステリーロードノベル。解説・佐野史郎

文芸春秋HPより引用)


久しぶりに恩田作品を読みました。
相変わらず独特の世界観が広がっていました。

主人公の静同様に読み手の私たちもこの旅が突然始まり、どのような結末を迎えるのか不安な気持ちのままお話しは進んでいきます。

旅先の奈良でのお話しなのですが、決して魅力的に描かれていないのに(笑)、訪れて同じ道順をたどりたくなります。

旅というよりも、ただ歩きながら話をしているというのがほとんどです。
しかも、出てくる登場人物が微妙な関係。
決して仲のいい間柄でもなく、アンバランスな関係。

そして、いきなり訪れる急展開。

終始、恩田ペースに持っていかれた感じです。
これは読む人を選ぶと思います。
posted by みづき at 13:04| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月21日

夏の庭 −The Friends−

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新潮社より¥464で発売中

<あらすじ>
死んだ人って見たことある? 怖いけど見たい。知りたいことは知りたいんだ!

町外れに暮らすひとりの老人をぼくらは「観察」し始めた。生ける屍のような老人が死ぬ瞬間をこの目で見るために。夏休みを迎え、ぼくらの好奇心は日ごと高まるけれど、不思議と老人は元気になっていくようだ――。いつしか少年たちの「観察」は、老人との深い交流へと姿を変え始めていたのだが……。喪われゆくものと、決して失われぬものとに触れた少年たちを描く清新な物語。

新潮社HPより引用)


初めて読む作家さんです。
いろんな方が薦めていらっしゃったので読んでみました。
そうじゃなければ、こんなあらすじの本を手に取ることなんてなかったかも・・・。

自分が小学生の時に死について興味を持っていた記憶がありません。
小5の時に祖父を亡くしたせいもあるかもしれません。

お話しは、小学生3人と孤独な老人との交流です。
209ページととても読みやすいです。

お互いがいい刺激となって、成長していくさまが描かれています。
先の読める展開ではありますが、読後感はすがすがしい気持ちになれます。
posted by みづき at 19:19| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月17日

幽霊人命救助隊

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文芸春秋より¥853で発売中

<あらすじ>
僕たちが助けにいきます

浮かばれない4人の霊に、49日以内に自殺しようとする100人を救えとの神の命令が下る。笑いあり涙あり、怒涛の救助大作戦始動

浪人生の高岡裕一は、奇妙な断崖の上で3人の男女に出会った。老ヤクザ、気弱な中年男、アンニュイな若い女。そこへ神が現れ、天国行きの条件に、自殺志願者100人の命を救えと命令する。裕一たちは自殺した幽霊だったのだ。地上に戻った彼らが繰り広げる怒涛の救助作戦。傑作エンタテインメント、遂に文庫化! 解説・養老孟司

文芸春秋HPより引用)


高野作品は「13階段」以来です。
最初に13階段を読んだせいか、作品全体のイメージとして重苦しい雰囲気がありそうだと思っていました。

こちらはのいテーマは「自殺」なので、確かに重いです。
けど、レスキュー隊の4人のキャラや掛け合いが面白くて相殺されていてちょうどいい感じ。
読みやすかったです。

でも、中身はかなりしっかりめ。
いろんな悩みを人知れずに抱えて、死ぬことで解放されようとしている人々。
100人100様の悩みがあり、それぞれの社会問題まで掘り起こされていて、勉強になりました。

この世の中は生きづらいですね。
読んでいて理不尽に思うことも多々ありました。
無責任な人が楽に生き、まじめな人が生に悩む。

辛いことがあってもこれを読めば肩の荷が下りるかもしれません。
生きることに価値があるんだと思えます。

『未来が定まってない以上、すべての絶望は勘違いである』

他にも結構ぐっとくる名言がありました。
どんなに辛くても死ぬこと以上に辛いことなんてないんだなと希望が持てるようになります。
posted by みづき at 22:14| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月04日

錦繍

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新潮社より¥529で発売中

<あらすじ>
会って話したのでは伝えようもない心の傷。14通の手紙が、それを書き尽くした。

「前略 蔵王のダリア園から、ドッコ沼へ登るゴンドラ・リフトの中で、まさかあなたと再会するなんて、本当に想像すら出来ないことでした」運命的な事件ゆえ愛しながらも離婚した二人が、紅葉に染まる蔵王で十年の歳月を隔て再会した。そして、女は男に宛てて一通の手紙を書き綴る――。往復書簡が、それぞれの孤独を生きてきた男女の過去を埋め織りなす、愛と再生のロマン。

新潮社HPより引用)


大人な恋愛です。
すべて二人の手紙のやりとりだけで構成されています。

突然始まるので、誰がどういう関係かもわからないままですが、だんだん読み進めて行くうちに2人がかつて夫婦であり、愛し合いながらも別れを選んだという過去が分かってきます。
お互いが今なお恋愛感情とは違う愛情をもち続けているのが節々に感じられます。

今の時代、なかなか手紙を書く機会もなくなったので、新鮮な気持ちで読めました。
改めて手紙っていいなって思えました

過去を振り返り、それぞれの未来へ力強く踏み出そうとしていく2人が印象的でした
posted by みづき at 15:44| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月30日

涙(下)

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新潮社より¥724で発売中

<あらすじ>
台風が襲う宮古島で知った、余りにも悲しい真実……。映画評論家おすぎさん絶賛!! 一途な愛ゆえに悲劇は起きた。涙と感動の最終章!

川崎、熱海、焼津、田川……わずかな手がかりをもとに、萄子は必死に婚約者の跡を追った。やがて捜査から、ある男が重要人物として浮上するが、勝が逃亡する理由は不明のまま。勝への思いが消え入りそうな萄子だったが、当時米領の沖縄・宮古島に彼がいる可能性を大阪で知る。島でわかった慟哭の真実とは? 1960年代の出来事・風俗をちりばめ、男女の一途な愛を描いた傑作ミステリー!

新潮社HPより引用)


下巻も一気に読みました本

万事休すと思ったときに入り込むあらたな手がかり。
そして、徐々に明らかになる真相。
すべてが息をのむ展開でした。

特にラストの台風の中でのシーン。
まるで自分もその場にいるような臨場感を味わい、息苦しくさえなりました。

萄子の濃い旅もようやく終止符を打つことができました。
長い旅でした。
本当に萄子は強い人だなぁと感心させられました。

確かに自分も同じ状況に置かれたら、納得するまで行動するかもしれませんが、真実にたどりつける自信はありません。

なんだか実在する人の波乱万丈な人生を見せられた感じです。

婚約者でも親子でも、その人のことなんて誰も100%理解できていないんですね。
それでも縁という人と人とのつながりの不思議な力もこの作品では感じられました。

女性向きの作品だと思います。
「涙」というタイトルですが、不思議と涙は出てこなかったです。
胸を締め付けられることは何度かありましたけど・・・。
posted by みづき at 14:54| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月24日

涙(上)

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新潮社より¥637で発売中

<あらすじ>
東京五輪直前、結婚間近の刑事が殺人事件にかかわり失踪した。映画評論家おすぎさん絶賛!! 1960年代を舞台に男女が織りなす純愛ミステリー。

「ごめん。もう、会えない」。東京オリンピック開会式の前日、婚約者で刑事の奥田勝から、電話でそう告げられた萄子は愕然とする。まもなく、奥田の先輩刑事の娘が惨殺され、奥田が失踪していたことも判明。挙式直前の萄子はどん底に突き落とされた。いったい婚約者の失踪と事件がどう関わっているのか。間違いであって欲しい……。真実を知るため、萄子はひとりで彼の行方を追った。

新潮社HPより引用)


この時代には生まれていないので、当然知るわけもないのですが、なぜか心にすーっと入ってきました。
テレビなどで昔の映像を見ることがあったせいでしょうか?
それでも、どこか懐かしさを感じます。

知らない時代なのに違和感なく読み進めることができました。

お嬢様育ちの萄子ですが、行動力が半端ないexclamation
愛した勝を信じ、真実を知りたい一心で、一人で捜索に当たります。
健気な萄子が愛おしく感じられる反面、その執念深さが恐ろしかったり。

携帯もインターネットもない時代。
今なら簡単にできることなのに・・・と考えると、半世紀での時代の進歩を感じます。

もはや私まで萄子が乗り移ったかのよう。
先の展開が気になります。
posted by みづき at 21:06| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月18日

嗤う伊右衛門

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中央公論新社より¥596で発売中

<あらすじ>
生まれてこのかた笑ったこともない生真面目な浪人、伊右衛門。疱瘡を病み顔崩れても凛として正しき女、岩――四谷怪談は今、極限の愛の物語へと昇華する!
中央公論新社HPより引用)


四谷怪談を元にしたお話しだそうですが、元のお話しを知りませんあせあせ(飛び散る汗)
時代物も苦手であまり読まないんですよねたらーっ(汗)

お岩さんくらいは聞いたことありますけど、聞いた内容とは違ってました。
私の記憶違いでしょうか・・・。

でも、「嗤う伊右衛門」って聞いたことあるんだよなぁと思ってたら、映画化されてました。
唐沢さんと小雪さんで映画化されたんでしたね。
そうでした。
観てないけどあせあせ(飛び散る汗)

怪談というからホラー要素が強いのかと思いきや、そうでもありません。
各章ごとに主人公が変わっていきますが、すべてお話しはつながっています。

伊右衛門が切ない・・・。
それに尽きます。
ホラーでもあり、恋愛小説でもあり。
こんな気持ちにさせられるなんて読む前は思ってもみませんでした。
来世では幸せになってほしいです。

化け物よりも恐ろしいものは人の心かも知れませんね。
posted by みづき at 20:06| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月15日

ライオンハート

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新潮社より¥724で発売中

<あらすじ>
覚えていてね、わたしのことを……。時空を越えて二人は出会う。結ばれることはないけれど。

いつもあなたを見つける度に、ああ、あなたに会えて良かったと思うの。会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ……。17世紀のロンドン、19世紀のシェルブール、20世紀のパナマ、フロリダ。時を越え、空間を越え、男と女は何度も出会う。結ばれることはない関係だけど、深く愛し合って――。神のおぼしめしなのか、気紛れなのか。切なくも心暖まる、異色のラブストーリー。

新潮社HPより引用)


久しぶりの恩田作品ですぴかぴか(新しい)
ラブストーリーも久しぶりかもexclamation&question

あらすじ読んでも「?」でしたが、本編読んでも「?」のままでした。
私には合わなかったのかも。

章ごとに時代や国も違っているので、頭もフル回転。
すべてのお話しが繋がっていないようで繋がっています。

不思議な世界観。
腑に落ちるような落ちないような・・・。

最後はそう来たかexclamationという結末でした。
いや、想定内なんでしょうけど、いろいろと考えすぎた私には意外な結末であせあせ(飛び散る汗)

これをまさに運命と言うんでしょうね。
posted by みづき at 20:30| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月28日

風が強く吹いている

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新潮社より¥907で発売中

<あらすじ>
箱根駅伝を走りたい――そんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って動き出す。「駅伝」って何? 走るってどういうことなんだ? 十人の個性あふれるメンバーが、長距離を走ること(=生きること)に夢中で突き進む。自分の限界に挑戦し、ゴールを目指して襷を繋ぐことで、仲間と繋がっていく……風を感じて、走れ! 「速く」ではなく「強く」――純度100パーセントの疾走青春小説。
新潮社HPより引用)


今年1番の作品ですぴかぴか(新しい)
いや、近年でも1番かもexclamation&question

こんなに続きを読むのが待ち遠しく、でも終わってほしくない気持ちとがないまぜになって読み進めました。
それくらい楽しめた1冊でしたるんるん

箱根駅伝がテーマになっています。
弱小陸上部が仲間とともに箱根駅伝を目指して成長する姿が描かれています。

偶然にもここ数年、箱根駅伝の面白さを知りました(笑)
来年のお正月はテレビに食いついて見てることでしょうわーい(嬉しい顔)

こんなにもドラマが詰まっているなんて。
感動が止まらず、読後もすがすがしい気持ちでいっぱいでした。

いや〜、駅伝っていいですね。
だいぶ影響されましたわーい(嬉しい顔)

キャラクターもみんな個性的です。
クスっと笑えるやり取りもあって、面白かったです。

私は長距離は苦手で5キロ以上走った記憶がないので駅伝なんて想像つかないのですが、描写がリアルでまるで自分も仲間になって一緒に走っている感覚になりました。

映画化されているのは知っていましたが、観てないですあせあせ(飛び散る汗)
なんかこの感動が薄れそうでためらうのですが、機会があれば見よっかな?

箱根駅伝見る前にもう1回読み返さなくてはわーい(嬉しい顔)
posted by みづき at 20:34| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月05日

ゆれる

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文芸春秋より¥575で発売中

<あらすじ>
脚本・監督作『ゆれる』『ディア・ドクター』が高い評価を受け、執筆活動でも『きのうの神さま』が直木賞候補になるなど、常にその創作活動が注目されている西川美和さんの小説処女作です。田舎を嫌って都会に出た奔放な弟・猛と、田舎に残り実家を継いだ実直な兄。対照的な二人の関係が、幼馴染みの女性の死をきっかけに、大きく揺らぎはじめる……。本作は、同名映画の小説化(ノベライズ)という位置づけになりますが、登場人物ひとりひとりの視点から描かれた心象風景は、文学作品として非常に高い完成度を誇り、第二十回三島由紀夫賞候補にもなっています。
文芸春秋HPより引用)


同名映画の小説化です。
ノベライズって好きじゃないんですが、これは小説としても成り立つほどしっかりとした構成になっています。

映画は知っていますが、見てはいないですあせあせ(飛び散る汗)

231ページと読みやすいです。
各章ごとに視点が変わっていき、それぞれの人物から見た語りで物語は進んでいきます。

兄弟や家族について考えさせられます。

小説を読んだら映画が観たくなりました。
やっぱり、微妙な心境の変化は実写で感じた方がいいかもるんるん
posted by みづき at 19:48| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月25日

私が殺した少女

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ハヤカワ書房より¥799で発売中

第102回直木賞受賞

<あらすじ>
まるで拾った宝くじが当たったように不運な一日は、一本の電話ではじまった。私立探偵の沢崎は依頼人からの電話を受け、目白の邸宅へと愛車を走らせた。だが、そこで彼は自分が思いもかけぬ誘拐事件に巻き込まれていることを知る……緻密なストーリー展開と強烈なサスペンスで読書界を瞠目させた直木賞受賞作。
ハヤカワ書房HPより引用)


直木賞受賞作です。
今、知りました(笑)

原リョウさんも初めて読んだ作家さんです。

中身はハードボイルド。
あまり得意ではないのですが、マイペースに読み進めていると最後の最後に畳みかける展開に。
まさかの真相でした。
そこは思わなかったですね。

タイトルからは少し想像しにくい内容かも。
でも、タイトルですでに殺したって言っちゃってますね。

哀愁漂う主人公の沢崎もいい味出してます。
posted by みづき at 20:31| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月01日

レヴォリューション No.3

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角川書店より¥555で発売中

<あらすじ>
オチコボレ高校に通う「僕たち」は、三年生を迎えた今年、とある作戦に頭を悩ませていた。厳重な監視のうえ、強面のヤツらまでもががっちりガードする、お嬢様女子高の文化祭への突入が、その課題だ。
角川書店HPより引用)


映画化された「フライ、ダディ、フライ」の同シリーズで、こちらが第1弾になります。
映画は観ていないんですけどねあせあせ(飛び散る汗)

金城作品といえば、「Go」だと思うのですが、先にこちらを読みました。
「Go」も読むつもりです。

こちらは冴えない男子高校生の青春モノです。
連作短編集といった感じで、エピソードが3つおさめられています。
高校三年生の文化祭、卒業旅行、夏休みのお話しの順なので、当初は連作の予定はなかったのでしょうか?

それにしてもくだらなくて笑えますわーい(嬉しい顔)

281ページととても読みやすいです。
青春小説なので、すがすがしいですぴかぴか(新しい)

勉強のできない落ちこぼれでも、仲間と好奇心と努力で世界は変えられるんですねるんるん
熱い青春を味あわせてもらいました。
posted by みづき at 14:36| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月26日

千里眼 完全版

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角川書店より¥679で発売中

<あらすじ>
レジェンドはここから始まった。戦うカウンセラー岬美由紀の活躍の原点を描く『千里眼』が大幅な修正加筆を得て生まれ変わった! 究極のエディションがついに角川文庫に初登場。旧シリーズの完全版を手に入れろ!
角川書店HPより引用)


これだけではあらすじが伝わりませんねあせあせ(飛び散る汗)

裏表紙には「暴走半島の先にそびえる巨大な観音像を参拝に訪れた少女。突然倒れたその子のポケットから転げ落ちたのは、度重なるテロ行為で日本を震撼させていたあるカルト教団の教典だった……。すべてはここから始まった! 元航空自衛隊の戦闘機パイロットにして、現在戦う臨床心理士岬美由紀の活躍を描く、千里眼かシリーズの原点が、大幅な改稿で生まれ変わり、クラシックシリーズとして刊行開始! 待望の完全版!」とあります。

千里眼シリーズという名前は聞いたことあっても、その詳細は読むまで知りませんでした。

登場人物すら知らずに読み始めたので、終始気になることが・・・。
でも最後に納得。
そういうことだったんですね。

スケールの大きな話でした。
できれば、もっとカルト教団のテロのお話しを冒頭に盛り込んでくれればよかった気がします。
いきなり事件発生といった感じで、よく分からないまま巻き込まれていったので。

それでも先の読めないハードボイルド要素もあってドキドキでした。

443ページもあるのですが、描かれているのは事件が起こってか2〜3日のお話なんですよね。
濃すぎです。

飛行機のシーンなど、ハリウッドが映画化してもおかしくないほどのスケールですわーい(嬉しい顔)

ここからシリーズが始まったのですが、続編を読んでいくかは考えますたらーっ(汗)

だって、このシリーズ35作品ぐらいあるんですよねexclamation&question

体力が持ちそうにありませんわーい(嬉しい顔)
posted by みづき at 20:29| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする